麻布麺房どらいち/白金高輪

どの駅からも10分以上歩く僻地にて15年もの営業を続ける汁なし担々麵推しのラーメン屋。誰が言ったか「東京で一番のタンメン」と誉れ高い「大宝」タモリが数十年通い詰める「盛運亭」ホリエモンに噛みついた「笑の家」など、クセのあるラーメン屋が集中しています。
ラーメン屋で檜の1枚板テーブルがあるのは当店ぐらいでしょう。飲み屋という営業形態を採れば結構なオシャレ感のあるラーメン屋。女子ひとり客も結構多かったです。
汁なし担々麺の淋しさはスープが無いことに尽きますが、当店はお通し的に最初にスープを出してくれます。典型的な中華料理屋のスープですが、ノスタルジックに旨い。
自慢の担々麺が登場。1,000円です。ランチタイムであれば大盛り無料。「レンゲを使って下からしっかり混ぜて下さい」と、店員のおばちゃんに4回言われました。よほど大事なことなのでしょう。ヤケクソというレベルにまで放り込まれたネギがスタイリッシュです。
前述のネギならびに卵黄、肉味噌をグルグルと混ぜ、まさに中華風カルボナーラ。辛味は実にマイルドであり、味噌の旨味が支配的。ネギの独特の辛味と臭みが玉に瑕。麺は中太で、これらのソースにちょうど良い太さです。
「〆をお願いします」とコールすると、無料で白ゴハンを少しだけ盛ってくれます。これを肉味噌と一緒に混ぜ混ぜすると、今度は中華風リゾットに。これは日本人であれば誰もが喜ぶサービスです。
麺1杯に1,000円というのは若干高い気もするのですが、大盛りにすればとんでもない量のボリュームとなるため、満腹感を含めた総合的な満足度は結構高い。今度は冬季限定の「あさりそば」にチャレンジしてみようっと。


このエントリーをはてなブックマークに追加 食べログ グルメブログランキング

関連記事
白金高輪は粒揃いの佳店が多いです。ちょっと不便な立地も良いんでしょうね、若い子たちを寄せ付けることが無くて。

「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

関連ランキング:汁なし担々麺 | 白金高輪駅