Caffiend/ケアンズ

食に係る文化水準があまり高くないケアンズ。しかしながら朝食を主体としたカフェという業態については何故かレベルが高い。当店もそのようなカフェのうちのひとつです。
Caffiend。観光客にはもちろんのこと、地元民にも人気のカフェレストラン。テイクアウトの場合は入ってすぐのレジで注文し、着席する方はその旨店員に伝えると、テーブルに案内してもらえます。
カプチーノの大サイズを注文。これがめちゃんこ旨い。豆の品質から焙煎に至るまで徹頭徹尾、完璧です。
なるほどスタバがケアンズから撤退した理由のひとつに「地場のカフェのレベルが高すぎた」が挙げられるのも納得。イタリア移民とオーストラリアの大地の力がタッグを組んで、抜群の味わいでした。
メニュー左上に記載されていた「Morning Glory」を注文。素材を全て地場のもので構成するという徹底ぶり。ベジタリアンやビーガンの方向けに、ベーコンや卵を他の食材に変更可能とのこと。

どの食材も素晴らしく美味しいですね。卵の味がする卵、肉の味がするベーコン、酸味と甘味が強烈に響くトマト。全ての素材の味が濃く(「味が濃い」と「味付けが濃い」は意味が違うので注意)、まさにテロワールと評すべき一皿です。こんなに美味しいカボチャを食べたのは初めてだ。
妻はマッシュルームとフェタチーズのプレート。ひとくち頂きましたが、なるほどコチラも素材の旨味が強烈。決して繊細な調理ではありませんが、これだけパワーのある食材についてはザっと火を通すぐらいでちょうど良いのかもしれません。
お会計はひとりあたり2千円強。朝食としては高価ですが、品質が極めて高いので結果として費用対効果は良いと考えてOKでしょう。少なくともビルズのパンケーキwなんかよりも10倍の満足を提供してくれます。ランチやディナーは営業しておらず、モーニング一本勝負という心意気も天晴。ケアンズに到着した最初の朝食に是非どうぞ。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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