The Raw Prawn Seafood restaurant/ケアンズ

ケアンズでは1、2を争うほどの人気レストラン「The Raw Prawn Seafood restaurant」。通し営業であるため使い勝手は良いのですが、18時を過ぎると満員御礼となるので、必ず予約してから訪れましょう。
お店のPB製品(?)のスパークリングワインをボトルで注文。33ASDとレストランで飲むには破格の値段ではありますが、味はそれなり。加えて店員がワインの取り扱いについて全く不慣れで危なっかしいのが玉に瑕。ボトルで注文してるのにヴィノシティみたいに表面張力してきます。
タスマニア産のムール貝。素材としては中くらいではありますが、味付けが印象的。極めてアメリカ的というか、コストコのパスタソースのような暴力的なトマト風味。決して美食とは言いづらいのですが、病みつきになる風味があります。
そのソースをパンにたっぷりと漬けて食べるのですが、肝心のパンが全然美味しくありません。スーパーマーケットの出口あたりで売られている一山いくらのパンの味わいです。
カラマリは衣がサクサクとした食感で、スナックのように軽やかに食べ進めることができます。白菜サラダ(?)のようなもので上げ底されているのがちょっとズルい。
「Prawn」と店名に冠しているのだから海老料理を注文しないわけにはいきません。コチラはシュリンプサラダ。30ASD近くする、メインに迫る価格設定のサラダなのですが、ううむ、これはちょっと割高。それなりに海老の量は多いのですが、どうにも生臭く低品質。野菜についてもそこらのオーガニック推しの朝食屋のほうがレベルが高いと言わざるを得ない。
メインはミックスグリル。うちわ海老や車海老、白身魚、イカなどが豪快にグリルされてきました。が、これは料理というよりも素材であり、友人同士のBBQで供される魚介のグリルと何ら変わりがありません。やはり魚介類の調理については日本人に一日の長がある。これで4,000円以上するのは高杉晋作。量も少ない。
支払金額はひとりあたり7〜8,000円といったところ。まあ、ド観光地の目抜き通りに面した人気のレストランという意味ではこんなもんでしょうか。味やサービス、費用対効果がいずれも中くらい。テラス席が気持ちよく雰囲気で食べさせるレストランです。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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