慶應生の逆襲、東京カレンダーへの報復



おにまるにおいて、私はシイタケ嫌いを中心とした派閥に属しているのですが、この日は珍しく別グループからお誘い頂けました。
プライベートエクイティファンド、外資金融(いつもの彼とは別)、総合商社と、東京カレンダー感あふれる飲み会の始まり始まり。
お通しのガメ煮。当店を象徴する味。

「おにまる行ってみようと思うんだけど何食べれば良い?」という質問を頻繁に頂戴するのですが、「ガメ煮」「さつま揚げ」「中落ち」「ごまさば」「チキン南蛮」あたりは誰が何と言おうと素晴らしいです。
焼鳥盛り合わせ。この後、ぼんぢりとハツも加わります。焼けた順番にテーブルに供されるのだ。
白眉はハツ。弾力があり、口の中で踊るような食感。鉄分を感じる猛き味わいです。
今夜は早々に日本酒へ。「おい、デキ婚気をつけろよ」とからかわれる総合商社。何の話?と皆に問うと、「東京カレンダーのweb小説で、幼稚舎出身の商社マンがデキ婚するってエピソードがあるんですよ」
とり天。クリアで軽い鶏肉に衣をつけてサっと揚げる。塩で食べるとちょうどいい。

「東京カレンダーは幼稚舎への憧れが強すぎる。一方で、総合商社の扱いが不当に低い」と、ため息をつく総合商社。彼は幼稚舎出身でありながら、ジャージ姿で頻繁におにまるに顔を出す。東京カレンダーファンタジーの豪華絢爛な幼稚舎軍団からは程遠い生活を送っています。
カキフライ。冬も深まりシーズン到来。

確かに東京カレンダーのweb小説には私も違和感。慶應内格差のくだりなんて、まるで遠い国の知らない大学の話を聞かされているかのようです。私は混じりっ気なしの外部生ではありますが、内外分け隔てなく飲みに行き、海へ行き、雪山へ行ったものです。幼稚舎の友人と一緒にエコノミークラスに乗り海外へ出かけたりもした。
そういえば、先日の陸の王者はニューヨーク校出身。その時には何の話かと気にも留めませんでしたが、「東京カレンダーが慶應のことを無茶苦茶に書くの、ほんとウンザリ。ニューヨーク校ってあんなんじゃないし」と憤慨していたことを思い出しました。
へしこ。当店では初めての試みです。鯖に塩を振って塩づけにし、さらに糠漬けにした北陸の郷土料理。血圧が30は上がりそうなほどの塩分に独特の香り。 日本酒と合わせて最高かよ。
「外資金融のことも完全に誤解してるよな。俺らの業界にあんなオラオラ系いねーし。そもそもそんなにもらってねーし。働いている人間の9割は『いつクビになるか』って怯えながらギリギリで暮らしてるってのに」と、ため息をつく外資金融。今夜は実にため息が多い。後の溜息山王である。
酢もつ。丁寧な下ごしらえがなされており、クセは一切なし。会話の邪魔をしないキレイな味わいだ、と納得していると、「あ、酢もつ、おかわりくださーい」と追加注文。来週あたりの東京カレンダーに「慶應卒の外資金融は金にモノを言わせて居酒屋の酢モツを買い占める」などと書かれるのではあるまいか。
でも、外資にはオラオラ系が多いイメージ、僕にもあるよ。新宿・渋谷エリートバラバラ殺人事件とかそんな感じじゃなかったっけ?と問うてみる。

「そういう奴らはスポーツ選手みたいなマインドセットで、ヘッジファンドに行くんですよ。だから一般的な外資金融にオラオラ系はいない。東京カレンダーの記事を書いてる奴らは、俺らに全然アクセスできていない。妄想してるだけで、何もわかっちゃいないんです」
スペシャリテのごまさば。何度食べてもやはり旨い。養殖のサバでエサにハーブを与えており、血合いの色がキレイになり、生臭さも無くなるとのこと。
「大将!○○○○!」と、ふっかつのじゅもんで幻の料理をオーダー。冒頭のオススメ料理に加えなかったのは、来店回数100回以上でないと注文できない神聖な裏メニューだからです。
2時近くになり、シンプルな卵チャーハンで炭水化物を補給しお開き。東京カレンダーならびに慶應トークで盛り上がった一夜でした。
是非はともかく、慶應生はいくつになっても仲が良い。日本において突出して仲間意識が強い大学だと思います。同じ大学と言うだけで謎のシンパシーが膨張し、「何年卒?誰々知ってる?」と友達の友達はすぐ友達。ただちに知人を紹介し、それでいて外さない。

私は30代も半ばに差し掛かり、同期生の多くは子供を持ち始めているのですが、皆、「子供は絶対に慶應に入れたい」と口を揃えます。偏差値という意味では東大や京大の方が格上にもかかわらず、です。それだけ強烈な「何か」がこの大学にはあるのでしょう。

江戸時代から続くサスティナブルな人脈の系譜。iPhoneとかポケモンGOとか東京カレンダーとかって数百年後には見る影も無いだろうけど、慶應義塾は未来永劫存在し続けるんだろうなあ。

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