「パークハイアット クアラルンプール(Park Hyatt Kuala Lumpur)」での朝食はロビー階にあるオールデイダイニング「Park Lounge(パーク ラウンジ) 」にご案内頂きました。ロビー階といっても75階であり、地上300メートル以上で食事を摂る高揚感が堪りません。
空間デザインはロンドンを拠点とするGA Groupが担当し、マレーシアの伝統的な高床式住居である「カンプン ハウス(Malay Kampung house)」の美学を現代的に再解釈しているようです。 天然の木材、籠編みのテクスチャ、そしてプラナカン文化に由来する織り込みのデザインは、超高層ビルという人工的な極致の中に人間的な温かみを取り戻させています。
朝食はセミビュッフェ形式で、ビュッフェコーナーと無制限で注文可能なアラカルトメニューが組み合わされています。ちなみに当館はペイストリー部門が自慢であり、パンやケーキ類などが宝石のように並べられているのが印象的。食事中にスタッフがその日の焼きたてのものをテーブルサイドで勧めて回るサービスも楽しい。
ビュッフェメニューは西洋料理、マレーシア料理、インド料理、中華料理のミックスで、多国籍な選択肢。フルーツ、ヨーグルト、コールドカット、チーズ、シリアルなども豊富であり、文句なしの品揃えです。
ここからはアラカルトメニューをご紹介。「EGG ROYALE(エッグ・ロワイヤル)」は朝食の定番であるエッグベネディクトをさらに贅沢に進化させた一品で、スモークされたサーモンがたっぷりと重ねられています。王道のウェスタンスタイルの味覚です。
点心もいくつか用意されており、とりわけエビ関連がバリ旨い。透き通るような美しい皮に天然の海老が惜しみなく包まれており、プリプリを通り越してギチギチと凝縮された海老の旨味と甘みが弾けます。
「KAYA TOAST(カヤトースト)」はマレーシアの朝食シーンには欠かせないソウルフード。ふわふわとした食感が特徴の日式ミルクパンに伝統のカヤジャムをたっぷりと塗ったトーストで、ココナッツミルクを感じさせる独特の甘い香りが食欲をそそります。
こちらもマレーシアの伝統的な軽食「ROTI JALA(ロティ ジャラ)」。マレー語で「Roti」はパン、「Jala」は網を意味し、その名の通りレースのような網目状に焼き上げられたクレープです。ソースはチキンカレーであり、日本人好みの味覚です。
近々ムンバイを訪れる予定があるので、南インドの伝統的な朝食の「POTATO MASALA DOSA(ポテト マサラ ドーサ)」を揚州します。パリッと香ばしく焼き上げられた生地の中にはスパイスで炒めたホクホクのポテトが包まれており、優しい辛さと素材の甘みが口いっぱいに広がります。
朝から気絶するほど食べて大満足。マレーシアが誇る多様な食文化を地上300メートルの静謐な空間で一度に味わい尽くす。それは単なる食事の枠を超え、クアラルンプールの街並みを見下ろしながらこの国の鼓舞するようなエネルギーを身体に取り込む、儀式のような時間でした。お腹も心もこれ以上ないほどに満たされ、満腹ではあるものの、次なる目的地へと向かう足取りは驚くほど軽やかです。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。










