マレーシアのペナン、特にユネスコ世界文化遺産に登録されているジョージタウンは東南アジアにおけるストリートフードの聖地として国際的な評価を確立していますが、この地で最も象徴的な料理のひとつが、現地で「ホッケンミー(Hokkien Mee)」、あるいは「プラウンミー(Prawn Mee)」と呼ばれる麺料理でしょう 。
中でもペナンで一番と名高い「Green House Prawn Mee Corner(青屋蝦麵)」は30年以上の歴史を持つ老舗であり、ミシュランのビブグルマンにも選出されています。
注文システムがユニークで、注文する場所と食事をする場所が異なります。まずはレジのある受付で注文を済ませ番号札を渡されると数軒先の飲食スペースへとご案内。番号札を分かり易いように置いておくと、その番号札めがけて名物のオッチャンが勢いよく運んで来てくれます。
メニューは「福建虾面(Hokkien Prawn Mee)」と「鹵麵(Loh Mee)」とそれらのミックスのみと実にシンプル。麺も黄色麺・ビーフン・粿條・金旦麺から選ぶことができ、追加のトッピングを選んで注文完了。飲食スペースで完成を待ちましょう。
こちらは「福建虾面(Hokkien Prawn Mee)」。ひと口啜れば海老の濃厚な旨味が爆発的に広がります。大量の海老の殻と頭、豚骨を数時間煮込んだスープは香ばしさと深いコクが凝縮されており、海老好きには堪らない味わい。自家製のサンバル(チリペースト)を溶かすことで、甘辛いコクにキレのある辛味が加わり、味に奥行きが出ます。
麺は「面(Mee)」と記された黄色い小麦麺をチョイス。ポキっプリっとした独特の歯ごたえで、日本のちゃんぽん麺に近い食感。喉越しも良く濃厚なスープにも決して負けることがありません。
こちらは「鹵麵(Loh Mee)」。真っ黒な醤油ベースのスープには強いトロみがあり、五香粉のオリエンタルな香りもつよつよ。肉類や海鮮のエキスも用いているのか、見た目以上にボディの豊かさを感じる味覚です。
こちらの麺には「米粉(Bihun)」を選択。極細でスープを吸い込みやすく、麺の一本一本が重厚なスープをたっぷりと抱き込みます。すげえ重い。ツルツルした箸では手首を捻挫しそうにないます。
いずれの麺も9リンギット(約400円弱)とバカ安。このクオリティの麺料理がこの価格で楽しむことができるのだから、ペナンは豊かだ。本店である当店は昼過ぎには閉まってしまいますが、姉妹店は夜遅くまで営業しているようであり、飲みの〆にもピッタリでしょう。ジョージタウンを散策する際には外せない一軒です。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。







