お米と肴の店 米はる(こめはる)/真嘉比(那覇市)

沖縄では珍しく、羽釜で炊いた白ゴハンをコアコンピタンスに据えた「お米と肴の店 米はる(こめはる)」。ランチのみの営業で予約は不可。その物珍しさからピークタイムは行列が常態化しており、地元主要メディアに取り上げられていることもしばしば。場所はゆいレール古島駅から歩いて7-8分といったところでしょう。駐車場もいくつかあるようです。
店内はコンクリート調の無機質なグレーの壁面と空間の中央を貫く長大な木製テーブルの対比が印象的で、厨房に面したカウンター席もあります。どの席も横並びで食事を摂るスタイルなので、1-2人で訪れるのが良いでしょう。
私は「選べる小まぶし」を注文。7-8種ある「まぶし」から2種選んで2,600円。単品のアジフライも追加で注文し、合計で3,250円と沖縄ではかなり攻めた価格設定と言えるでしょう。
こちらは「天ぷらまぶし」。分厚い衣の沖縄スタイルではなく、内地風の天ぷらです。タネは海老・半熟卵・舞茸・なすの4種であり、普通に美味しいのですが、小禄の「てんぷら一代」であれば倍量かつ倍質で1,199円ということ考えると、色々と思うところがありました。
自慢の羽釜炊きの白ゴハン。こちらも普通に美味しいですが大騒ぎするほどではなく、想像の範囲内です。「ご飯おかわり一回無料サービス」がありましたが、私はおかわりせずに済ませました。また、「半熟卵天」ではなく気味カチカチの「ゆで卵天」であったことを指摘しておく。
「ズワイガニまぶし」も普通に美味しいのですが、カニの量がとにかく少なく、これならカニ缶を買って食べたほうが納得感は大きいかもしれません。
一応「まぶし」の店であり、まずはそのまま、次に薬味と併せて、最後に出汁茶漬けでといったプレイを一通りこなしたのですが、そもそもカニの量が少ないので、白米を食べた後にお茶漬けも楽しむただのデブ食いしん坊になった気分です。
ライスよりも味噌汁のほうが記憶に残りました。味噌の風味は控えめながら出汁の旨味が強烈。ゴハンおかわりじゃなくて味噌汁おかわりにして欲しかったなあ。
他方、追加で単品注文したアジフライは絶品。箸を入れるとサクッという軽快な音と共に、中から湯気が立つほど肉厚でふっくらとした身が現れます。実に新鮮で脂の乗った旨みが凝縮されており、添えられたタルタルソースの程よい酸味が良く合う。こんなことなら最初からアジフライ定食を注文しておけば良かった。
以上を食べて3,250円。普通の丼ものランチを勿体つけて提供しているだけであり、普通に美味しいですが普通に高いので、つまり普通です。もちろん沖縄では珍しいスタイルの食事処であり、現在は話題性で行列を維持できているとは思いますが、ご新規さんが一巡した後が勝負となりそうだなと感じました。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。