PVO Vietnamese Food(ピーヴィーオー ベトナミーズ フード)/ヴィエンチャン(ラオス)

ラオスの首都ヴィエンチャンはフランス植民地時代の名残と隣国ベトナムからの影響が強く、食文化を語る上でベトナム料理の存在を無視することはできません。市内には無数のベトナム料理店が存在しますが、「PVO Vietnamese Food(ピーヴィーオー ベトナミーズ フード)」はその中でも「バインミー(ベトナム風サンドイッチ)」の代名詞として君臨しています。
営業時間はアバウト。基本的に朝から昼過ぎまでの営業で売り切れ仕舞いと理解しましょう。最も混雑するのは正午前後であり、地元の人々がランチに押し寄せるため相席は避けられません。我々は10時頃にお邪魔したため朝のラッシュは終わっており席に余裕がありました。店は観光客慣れしており基本的な英語での注文は問題なく、お手洗いを含めてとても清潔です。「LOCA Pay」などのQRコード決済に対応しているのも嬉しい。
ラオスはフルーツ天国なので、フレッシュジュースやシェイク(スムージー?)がとても安価。パッションフルーツの生の果肉を贅沢に用いており、強い香りと鮮烈な酸味を楽しみます。
定番のゴイクン。ベトナム風の生春巻きであり、ライスペーパーは程よく湿り気があり、特有のもちもちとした食感が楽しめます。中にはたっぷりの生野菜と海老が組み込まれており、サラダ感覚で楽しめるのが嬉しい。添えられたピーナッツソースの味噌のような甘じょっぱいコクがフレッシュな野菜や海老の甘みを引き立てます。
看板メニューのバインミー。フランス植民地時代の影響を色濃く残すバゲットがバリ旨い。、外側はサクサクで香ばしく、中はふんわりと軽い食感。具材の主役は濃厚な旨味が凝縮されたレバーパテ。そこにハムや豚肉の塩気、そして甘酸っぱい「なます(大根と人参の酢漬け)」、キュウリ、フレッシュなパクチーがたっぷりと挟まれています。 パテの濃厚なコクと野菜のシャキシャキ感が堪りません。
バインセオ。いわゆるベトナム風お好み焼きであり「ジュージューと焼ける音」を意味します。生地は米粉にココナッツミルクとターメリックを混ぜて作られており、油で揚げ焼きにすることで縁はパリパリ、中心部分はもっちりとしたコントラストのある食感に仕上がっています。生地の中には、豚肉、海老、もやしがたっぷりと含まれており、添えられた大量のレタスや香草と共に頬張ります。油のコクを大量の野菜がさっぱりと中和し、いくらでも食べられる味わいです。
「Fish Noodle Soup」とあったので、恐らく「カオ・ピヤック・パー」というラオスの伝統的な麺料理でしょう。スープには魚介の出汁がきいており、 生臭さはないもののコッテリとした旨味が身体に染み渡ります。麺は米粉とタピオカ粉を用いており、モチモチとした弾力とつるりとした喉越しが印象的。白身魚の切り身もたっぷりと入っており、ライムを絞って食欲をそそる味わいです。味が濃厚な分、昨日食べた「Khao Piak Sep(カオピアック セープ)」よりもこっちのほうが私はすち。
以上の総額が2,700円と信じがたい費用対効果です。ボリュームも大きく、とりわけバインミーはスモールとラージの2択ですが、ラージだと普通に倍量(バゲット1本分)で提供されるので、無事満腹で動けなくなります。

「ラオスに来てまでベトナム料理?」と敬遠される方もいるかもしれませんが、PVOはもはやこの街の食文化の一部です。本場ベトナムにも引けを取らない、いや、もしかするとそれ以上に親しみやすく洗練された味わいがここにはあります。ヴィエンチャン滞在の必修科目として、ぜひ旅程に組み込むことを強くおすすめします。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。