Petition(ペティション)/パース(オーストラリア)

パースの中心部にあるグルメビル「State Buildings」に入居する「Petition(ペティション)」。モダンオーストラリア料理を提供しており、朝食からディナーまで通しで営業しています。
歴史的な建物内にありながらモダンな内装で、テーブルクロスはなくカジュアルな雰囲気。近場の勤め人から子連れの観光客まで幅広い客層に支持されています。我々は週末の19時頃に予約ナシで訪れましたが、20分ほどそのへんで時間を潰していれば席を用意してくれました。とはいえパースはレストランの絶対数がすぐないので、予約して訪れることをオススメします。
アルコールはビールが10ドル強、グラスワインが20ドル弱と、この手のレストランとしては妥当な価格設定でしょう。私はせっかくなので地元のスパークリングワインをボトルで注文。トーストや酵母のニュアンスが特長的で、全体として味が濃く私好み。
前菜はタコのグリル。タコをマリネした後に直火で焼いており、香ばしさと柔らかさが同居します。シトラス風味のアイオリソースが爽やかさを加え、チリでピリッとしたアクセント、コリアンダーで鮮やかな香りをプラスします。
ブロッコリーニも直火焼き。ブラウンバターの濃厚なコクと香りが絡み、アーモンドの食感とゴールデンレーズンの甘みが味蕾に心地よい。シンプルながら味わい深く、野菜の自然な甘さを引き立てる逸品です。
ミックスリーフサラダもシンプルながらレベルが高い。地元産の新鮮な葉野菜をミックスし、軽やかなドレッシングで和えています。これだけ上質な野菜がたっぷり詰まって14ドルはお値打ち。
メインはラムのバックストラップ(背肉)。地元の羊肉をジューシーに焼き上げ、イチジクの甘味を添えています。バターたっぷりのマッシュポテトも滑らかでラム特有の強い香りによく合う。
以上の料理とワインを2人でシェアし、お会計はひとりあたり10,000円ほど。この雰囲気のレストランで飲み食いしてこの支払金額は実にお値打ち。ネット上では円安すぎて日本は終わったなどの自虐ネタが舞い飛びますが、ああいうのはただの釣りでありライトなデマなので気にしないように。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。