ちゃるそば/栄町(那覇)

栄町のアーケード(?)内にある「ちゃるそば」。存在は知っていたのですが、いつも行くたびに閉まっており、たまたま営業しているのを見かけた際に、矢も楯もたまらず飛び込みました。
店内は学校の机と椅子が並んでいるのでしょうか、かつての「パパイヤとスブイ」のような既視感を覚えました。私は沖縄そば目当てでお邪魔しましたが、せんべろ的に飲みに来るゲストも見かけます。
私は980円の「全部のせ」に追加200円で「ジューシー」を付けてもらいました。「ジューシー」をセットにしてもらうと小鉢にモズクも付いてきます。このモズクが中々たっぷりで食べ応えがあり私好み。
「全部のせ」には三枚肉・ソーキ・テビチの三種の神器が盛り込まれており大迫力。三枚肉にはジットリと味が沁みており酒が欲しくなり、軟骨ソーキは大ぶりでトロトロに柔らかい。白眉はテビチであり、平子理沙の唇のようなぬらぬらとした光沢に心惹かれます。
スープも特長的で、かなり白濁しており豚や鶏など動物系の風味が強い。加えてカツオ出汁もきいており、酸味すら感じられる複雑でパンチのある味わいです。麺は細めのストレートであり、スープの強烈な味覚を上手く癒します。
ジューシーは何かで成形されたおにぎりスタイルでの提供。普通に美味しいのですが、どこかコンビニめしのような外観であり風情が感じられません。私はロマンチストなのだ。
いずれにせよ、千円を切る価格設定で「全部のせ」の肉祭りを楽しむことができるのは大変お値打ち。肉料理としてのレベルが高く、これをツマミとして飲むのも良いかもしれません。せんべろ向けのセットもあり、夜の栄町での〆の一軒としても重宝しそうです。

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