The Meat & Wine Co Perth/パース(オーストラリア)

パースで一番のステーキハウスと名高い「The Meat & Wine Co Perth」。ゴールドラッシュ時代に建てられた歴史的な3階建てのヘリテージ指定建築物内にあり、「アフリカの影響を受けた」という独自のコンセプトを掲げています。
内装は歴史的建造物の古き良き魅力とノスタルジアを引き立てるように設計されており、一昔前の上級国民になったかのような居心地の良さです。スタッフも皆、朗らかで感じが良い。
酒の値付けはバラバラですねえ。グラスワインやビールの価格は妥当ですが、舶来物のボトルになると妙に割高になったりするので気を付けましょう。私は州は異なりますがオーストラリアのモノをチョイスし、こちらで88ドル(約8,500円)と悪くない価格設定です。
Market Greensにつき、この日はスティックセニョール。シャルドネを用いた酢で酸味を加え、クリームでコク、アーモンドで香ばしさを加えています。チミチュリ(ハーブとガーリックのソース)でパンチのある風味を加えており、思いのほか泡が進みました。
四川風のカラマリ。サクサクと軽やかでイカは柔らかく、(どこがどう四川風なのかはさておき)一般的なカラマリとは一風変わった味覚です。揚げたイカがこんなに柔らかいのはどうやって工夫しているのだろう。

メインは「Monte 」と称するオーストラリアのブランド牛(?)を頂きました。部位は「Rump Eye」で、いわゆるランプ(もも肉の一部)から取れるカット。赤身が多くシッカリとした食感が特長的で風味豊か。日本の高級店で食べる脂の強い肉とは全くの別物です。独自のアフリカ風バステイング(調味ソース)も興味深い味わいです。
付け合わせのフレンチフライも美味しいですねえ。流石はフィッシュアンドチップス出身の国であり、ホクホクとジャガイモそのものの味わいがグッドです。
連れは付け合わせにハウスサラダを選択したのですが、これが中々しっかりしたサラダであり、私のポテトと交換こして2人得。
以上を食べ、2人で泡を1本飲んでお会計はひとりあたり1万円強。これだけ上質の牛肉を楽しんでこの支払金額はお値打ち。誰だよオーストラリアは物価高いとか言った奴むしろ割安じゃないか。肉の量は200グラムだったので、もう1品前菜を、もしくはもっと量を多くしても良かったかな。

いずれにせよ、魅力的なステーキハウスです。人気店なので、必ず予約をしてから訪れましょう。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。