天政(てんまさ)/難波

難波のどの駅からも歩いて数分の「天政(てんまさ)」。長年にわたり、その味と手頃な価格で愛され続けてきたうどん・そば専門店であり、難波の食文化を語る上で欠かせない存在です。食べログでは百名店に選出。
店内はカウンター席のみで、コの字型カウンターに20席ほどでしょうか。ゲストの全員がソロ活動のメンズであり、立ち食いではありませんが立ち食いのような雰囲気です。場面で行列しますが回転は速いので、10分も待つことはありません。
私は「カレーうどん」に「肉」と「きざみ」をトッピングし、「かやくごはん」を付けてもらいました。総額で1,110円ですがこれは派手派手に注文した結果であり、「天ぷらうどん」単品であれば360円と、脅威の価格設定です。
「カレーうどん」は思いのほか辛味が強く、子供には難しいレベルです。それでも出汁はキッチリときいており、カレーうどんのスープとしてかなりの美味しさです。トッピングの「肉」は薄切りの牛肉を甘辛く煮込んでおり、牛丼屋の牛皿クラスの破壊力があります。また、「きざみ」は刻んだ油揚げ(きつね)のことであり、決して刻みネギを指すわけではないのでご注意を。つまり、このネギの量はデフォなのだ。ハッハッハッ。
他方、麺は全然美味しくないですね。スーパーで売ってるような袋のうどんを秒速で茹でているだけであり、マジおつかれフニャフニャ丸です。
「かやくごはん」もゲストのほぼ全員が注文しており、出汁で炊き込まれており風味豊か。細かく刻んだしいたけ、にんじん、油揚げ、こんにゃくなどが入っており家庭的な味わいです。
総括するとチェーンのうどん専門店と大差ない食後感であり、百名店とするのはどうかなあとも思いますが、まあ、これは「ちとせ」のようにソウルフード的な観点での評価なのでしょう。朝から夜まで開いているので、朝食代わりに利用するのも良いかもしれません。気負わずパっと食べに行きましょう。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。