オキナワソバヤ ススル/松尾(那覇)

2024年、那覇市松尾にオープンした沖縄そば専門店「オキナワソバヤ ススル」。観光客はなかなか足を踏み入れないエリアですが、県庁脇の坂道を登れば意外にすぐです。朝の7時から営業しており、最近では吉本の「9番街レトロ」のyoutubeで紹介され話題となりました。
店内はコンクリート打ちっぱなしのインダストリアルな内装で、そば屋というよりもオフィスのようです。公式ウェブサイトやインスタの作り込みから観光客向けと思いきや、地元のあんちゃんたちも普通に訪れており、実力のほどが伺えます。
私は店名を冠した「ススルそば」を注文。軟骨ソーキ・三枚肉・ゆし豆腐・卵のフルラインナップで用意されており、ジューシーもついて1,350円という価格設定は悪くありません。
スープは豚骨ベースでありながら濁りは少なく上品な味わい。派手さはありませんが、しみじみ旨い系統です。
麺は太目で程よく縮れており、プルンプルンとした弾力が特長的。トッピングに玉子焼きがのっているのが面白く、たっぷりとスープを吸って美味しかった。
「ススルそば」には自動的に「ジューシー」または「ぼろぼろジューシー」が付くとのことで、私は前者を選択。そばのしみじみ系統の味覚を引き継ぎ、具材は豊富ながら淡い味付けです。
連れは「ゆし豆腐そば」を注文。770円です。期待以上の豆腐量であり、大豆の深いコクが胃袋に沁みわたります。また、「ゆし豆腐そば」ながら軟骨ソーキまで組み込まれており、気前の良いそば屋です。
「ゆし豆腐そば」にはゴハンものが付かないとのことだったので、連れは「ぼろぼろジューシー」と「もずく」のセットを注文しました。「ぼろぼろジューシー」とは沖縄風の雑炊のことで、存在は知っていましたがそば屋のサイドメニューとしてオンリストされている店は珍しい。
先にも述べましたが、公式ウェブサイトやインスタの作り込みから観光客向けと思いきや、期待以上に美味しかったです。週末のお昼時に訪れたにも関わらず、ゆったりとした雰囲気なのも二重丸。国際通り近くでありつつ、ゆったりと過ごすことができる、ありそうでない沖縄そば屋さんでした。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。