珉珉 Otemachi One店(みんみん)/大手町

2020年夏にオープンしたばかりの商業施設「Otemachi One」に入居した「珉珉(みんみん)」。1953年に大阪千日前で創業した老舗です。
大手町という金融インベストメントリッチシティながらランチは7百円台~と安い。そのへんの弁当屋でさえ千円に迫る価格設定である街であるだけに良心的な価格設定です。
私は店名を冠した「ミンミンセット」を注文。スペシャリテの焼餃子と水餃子の両方がつく定食です。焼餃子は回転が良く断続的に焼き続けているからか、注文後数秒での提供です。水餃子はちょっと待ってね。
主題の焼餃子。なのですが、これはまあ普通の餃子ですね。780円の定食だからあれこれ言うべきではないのですが、それにしても普通の餃子です。公式ウェブサイトに「珉珉が強力粉100%にこだわる」との記載があったのですが、別に胸を張って自慢するべきことでもない気がします。
水餃子も餃子そのものはプレーンな味わいなのですが、スープがいわゆる町中華的アーティフィシャルな味わいでジャンクに旨い。汁気があるぶん焼餃子よりも胃袋に溜まって心に残りました。
ライスも一般的な定食屋で食べるそれと同等です。公式ウェブサイトに「珉珉では創業以来、新潟産コシヒカリを使用しています」と大見得を切っていましたが、別に胸を張って自慢するべきことでもない気がします。
杏仁豆腐は思いのほか旨い。ゼラチン主体のカタカタのものを期待していたのですが、思いのほか滑らかなタッチで美味しかった。

お会計は780円。量と質から判断するにまあこんなものかもしれませんが、立地を考えれば良心的な価格設定です。夜に飲みに来た方がその威力を発揮するかも。理想の男性を射止めるのは難しいですが、自分の理想のライフスタイルを実現してくれる男性を射止めるのは意外に簡単なものである。

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