富士家(ふじや)/泊(那覇)

ゆいレール美栄橋駅から徒歩で10分ほどの場所にある「富士家(ふじや)」。那覇におけるぜんざいの筆頭格であり、「千日(せんにち)」と肩を並べる存在です。一般的に「ぜんざい」とは小豆を煮たホットおしるこのようなものを意味することが多いですが、沖縄では煮た豆にかき氷を盛り付けたものをそう呼びます。併設の駐車場が中々に広いので車でもOK。
店内は明るく爽やかな雰囲気でサーフショップのようです。テーブル席が主力なのですがテイクアウト客も多い。オリジナルグッズの売り場も充実しています。
お昼どきなので食事メニューも試してみます。まずはスパイシータコス。フレッシュなレタスが山盛りなのが特長的。皮(?)がハードでもなくソフトでもなく薄く噛み応えのある独特のタッチでした。
富士屋風タコチーズ。いわゆるタコライスに目玉焼きがのっかったものなのですが、この肉の部分がすき焼き的というか牛丼的というか、甘じょっぱい不思議なテイスト。悪くはないのですが、840円と非常に効果であり、これなら牛丼チェーンのチー牛でいいじゃんという意見もある。
備え付けのスープは中華料理店の卵スープのような味わい。ベーシックな味わいです。
スペシャリテのぜんざい。溶けてしまわないよう保冷性のあるタンブラーに盛り付けられます。金時豆の煮汁を氷にして削るという面白い発想であり、溶けて味が薄まるということがありません。たっぷりの金時豆や亀の甲せんべいなど、実にオールドスクールな味わい。
いわゆる台湾系のフワフワかき氷もあります。いわゆる「ICE MONSTER 」的なタッチであり、間違いなく美味しいのですがココで食べる必要はあるかなという印象。860円という価格もネックでしょう。
なんやかんやで3千円近くもかかりました。なるほどスペシャリテの「富士家ぜんざい」は420円とお買い得ですが、その他のメニューは観光地価格という印象。那覇在住者何人かに意見を求めたところ、「あそこではぜんざいしか食べたことがない」と皆が口を揃えるので、そのつもりで訪れましょう。

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