飲食チェーンのオーナー社長、ワインのインポーターのオーナー社長、デザイン会社のオーナー社長との会食。社長ばっかだどうしよう。「タケマシュランにもそろそろエンジンかけてもらわないとね」と乾杯前からプレッシャーで押さえ付けられましたこれはパワハラです。
肉とワインがテーマ。
先日のグランボッカが素晴らしかったので、系列店の当店を予約。
最寄り駅は北参道。トラットリアよろしく非常に親しみ易い外観です。
泡はボトルで3,500円からと財布に優しい設計。値段の割に繊細で持続性のある泡。香りも華やかで、爽快感もたっぷり。乾杯に最適でした。
パンは普通です。
ズワイガニとアボカドとフレッシュトマトのタルタル。量がたっぷりとあってリーズナブルです。カニ肉もケチケチしておらずきちんとした存在感。アボカドはちょっと潰しすぎというかユルく感じました。少しツブツブを残した食感があるほうがタイプなの。
イワシのマリネが絶品。たっぷりの新鮮なオリーブオイルの中を、酸味と苦味を湛えたイワシが泳いで行く。独特の脂のコクも相俟って、本日一番のお皿です。肉屋だけどサイドメニューもきちんとしてます。
白は3,100円から。最近お邪魔したレストランの中では特筆すべきハードルの低さ。頑張れば大学生でも来れるかも。学生時代からこんな店知ってたら反則だなーモテ死するぞ。
タコの吸盤のフリット。衣がベチャついており油の嫌な感じがするものの、はっきりとした味付けと噛み応えで酒のお供に最適。ビールが欲しくなりました。
ホワイトアスパラガスのビスマルク風。「ビスマルク風」というのは、ビスマルク宰相がステーキに目玉焼きを載せて食べるのが好きだったことに由来します。
サービスの方が取り分けて下さいます。半熟玉子と溶かしバター、おろしたチーズが渾然一体となって新たなソースを創り出す。アスパラはもう少し太さが欲しいところですが、値づけを考えれば仕方ないかもしれません。
肉に溺れる多幸感。左がA5和牛のシキンボ200g。右がUSリブロース500g。シキンボはキメが荒く歯ごたえ充分。野生的な味わいで赤ワインをガブリ。リブロースはやや脂身が多いものの食べ慣れた味わいで親しみ易い。山盛りのフレンチフライが最高の付け合せ。
ソースはワサビ、醤油系（？）、マスタード、ケチャップが取り揃えられています。が、塩が結構きいているので私はそのまま頂きました。たまにサッパリしたいときにワサビをそのままつまむ感じ。
赤ワインも3,000円代。仲間とワイワイ囲むには本当に素晴らしいお店です。
胃袋に余裕があったのでゴルゴンゾーラソースのニョッキを追加注文。4人に取り分け後の写真です。ご覧の通り、パスタは量が少なめです。ゴルゴンゾーラは青カビ系の中でも風味が穏やかなので、入門編に最適ですね。
少し捻ってロゼを飲む。飲み易い一方で深みもあるワインで良かったです。
イワシと松の実とレーズンのパスタ。前述のイワシのマリネと同様に素晴らしい味わい。唐辛子もピリリときいていて食欲をそそります。肉推しのお店だけど、今夜はその他のメニューにも輝くものが多いですね。
良く飲む4人だったので、ドルチェやエスプレッソをパスし、食後酒に突入。結構な種類のグラッパとデザートワインが揃っています。
私はヘタれなので、今更ながらビール。異端かもしれませんが、〆にビールって満足感を完成させてくれるのでオススメです。
グランボッカ同様、良いお店でした。
ドンチッチョのようなワイガヤ感で、客層も食にうるさそうな奴らが多く、逆説的ではありますが良い雰囲気です。みんな仲間だ。
難点は予約が取りづらいところですね。まあそれは良いお店の宿命なのでガマンガマン。また来ます。
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