サロンデュショコラ2016

サロンデュショコラ2016、いよいよ開幕!自称、ジャン=ポール・エヴァン芸人の私として待ちに待ったイベントです。年々人気が増しており、ついには入場制限。東京中の高血糖集団が並んどる並んどる。 もう来年から入場有料にしてしまえ。
私がお邪魔した際は1時間待ち。30代のオッサンが独りでおとなしく列に並ぶ。
ついに入場。大御所ショコラティエが腕を競い合った作品がお出迎え。
気が遠くなりそうに精密なショコラ。おれたぶん10年かけてもこれ作れない。
もはや食べ物の域を超え、芸術作品。
物販エリアに入場。ものすごい人人人!満員電車の女性専用車両に放り込まれた気分。コートなんて着ていられないほどの熱気です。
ジャン=ポール・エヴァンが体現するストリートアート。世の中の落書きがチョコレートになれば犯罪など消えうせるであろう。限定のチョコアイスバーが2本セットからという、私のようなチームひとりを完全に愚弄した姿勢。目に汗をかいてしまいました。
辻口さん発見。右端の白い人ね。知らない人は「テレビに良く出る金髪の痛いオッサン≒タツヤカワゴエ」ぐらいにしか捉えていないでしょうが、彼は世界的に有名な実力派のショコラティエなのですよ。たっちゃんはたっちゃんで良さがあって好きだけど。
一際異彩を放つブース。何でたこ焼き作ってんの?と隣に目をやると
青木さん。レジに並んだお客さんひとりひとりと言葉を交わし、求められればサインに応じる。会期は朝から晩まで地獄のような多忙さであるのに丁寧に対応するその姿勢、大変な人格者ですね。ちなみにたこ焼きではなく、ショコラを生地で包んで焼き上げる、パリで話題沸騰の「TAKOYAKIショックショコラ」ですって。
わ、ステファン・トレアンだ。サインしとるサインしとる!オクシタニアルのエグゼクティブシェフです。これ、映画で言うとブラピがそこらへんで気軽にサインに応じてるぐらいの状況です。
鎧塚さんはヒカリエ店によくいらっしゃるのですが、サロンデュショコラにおいても精力的にお客さんと意見交換をしてらっしゃいました。
イベントスペースではファブリス・ジロットが講演中。「流行と言ったときには既に流行は終わっている。5年後にやりたいことはすでに頭の中にある」。カッチョエエ。ちなみに公式サイトでは講演チケットは軒並み完売と記されていますが、それは椅子席が埋まっているだけであり、普通に無料で立ち聞きできます。
なぜかアイスモンスター。表参道店の行列は凄惨の極みですが、サロンデュショコラでは閑古鳥が鳴いています。世界有数の菓子職人の中に放り込まれたんじゃ、しゃあないか。

注意すべきは行列と売り切れですね。名を上げたブランドの物販は数十分の待ちを求められるし、完売品もすごく多い。お目当ての品があるのであれば、朝一番で乗り込む必要がありそうです。
人に会う予定があるので、比較的空いていたジャン=ミッシェル・モルトローでボンボンショコラをお土産に購入。オーガニック農法のカカオから造るショコラの第一人者の作品です。
自分へのお土産としてオフィシャルムック。これがまた素晴らしい出来で、世界のショコラの潮流が非常にわかり易く解説されています。トップショコラティエのインタビュー記事も豊富で、彼らのショコラへの熱意があふれ出す珠玉の一冊。これを買いにいくだけでもサロンデュショコラに行く価値あり。

イベント全体を通しての印象は、どのショコラティエもBean to Bar(ビーントゥーバー)に首ったけ、ということです。これまではクーベルチュールという製菓用高品質ショコラを業者から仕入れ、それに対して意匠と風味を与えて自らの作品とするショコラティエが多かったのですが、近年はカカオ生産の時点で口を挟んでいく。産地ごとのカカオ豆の個性を活かし、カカオ選択から製造までを自らが取り仕切る。そう、プロはここまで本気なんです。『素人の溶かして固めただけの手作りチョコはお断り』と言い切る私の意図はここにある。

王者ジャン=ポール・エヴァンは「私が自らクーベルチュールをつくるのは、クーベルチュールが必要だから。より自然に近づき、品質の面でさらに進化したいから」と語ります。数年後のショコラは、我々が想像もできない高次元のものに成り代わっているかもしれません。今後のショコラの進化と深化に乞うご期待。


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男、かつ、左党の割にスイーツも大好きです。特にチョコレートが好きですね。JPHが基準なので、スイーツの評価は厳し目かもしれません。