ハニービー(HONEY BEE)/横須賀

横須賀の現場があったので、ついでにアメリカンな空気を吸い込もうということで「ハニービー(HONEY BEE)」へ。米海軍横須賀基地のメインゲート正面に店を構える、1968年創業の老舗アメリカンダイナーです。初代店主は1940年代に駐留米軍の兵員食堂(ギャレー)で働いていた経験があるそうで、本場の味を提供する店としての説得力は充分でしょう。食べログでは百名店に選出されています。
店内に入ると、レトロなジュークボックスやコーラの看板などが並び、古き良きアメリカにタイムスリップしたような空間が広がっています。現在も当時のにおいと空気感を味わえるよう、ほぼ当時そのままの内外装を使用しているそうです。
まずは「ヨコスカネイビーバーガー」。運ばれてきて、その暴力的なまでのサイズ感に絶句します。つなぎを一切使用していない牛肉100%のパティは半ポンド(約227g)もあります。
全体を上からギュッと手で押し潰してから大口を開けてかぶりつきます。基本の味付けは塩コショウのみというストイックな仕様ですが、肉々しいパティにシャキシャキのレタスや厚切りのトマト、オニオンが調和しつつ、肉汁がバンズに染み込んで、最後まで美味しくいただけるという寸法です。
お次は「TACO(タコス)」。アメリカンスタイル、すなわちテックス・メックスの流れを汲んだスタイルです。大判のトルティーヤの中に、細切りのレタス、オニオン、トマト、そしてスパイシーな挽肉とたっぷりのチーズがみっちりと詰め込まれています。ザクザクとした食感にジャンクな旨味が押し寄せ、思わずビールを喉の奥に流し込みたくなる味わい。
当店はハンバーガーだけでなくフライドチキンも創業当時からの人気メニュー。こちらは「チキンバスケット」で、フライドチキンにホクホクのポテト、そしてサクサクのビスケットというカロリーの暴力のような盛り合わせ。カリッと香ばしく揚がったチキンにかぶりつき、炭水化物のビスケットとポテトで追い討ちをかける。背徳感に溢れる脂と糖質をガツガツと飲み下す。たまにはこういう直球の食事も良いものです。
以上を食べてお会計は4千円弱。上質な牛肉と鶏肉をたっぷり食べてこの支払金額は悪くない費用対効果であり長年愛されるのも納得です。何より横須賀の歴史とアメリカの食文化を胃袋でダイレクトに体感できるのがいいですね。横須賀に用事がある際は是非どうぞ。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。