Rita. (リタ)/蒲田

引き続きフライトの前後に蒲田に立ち寄ることがマイブームであり、この日はJR蒲田駅すぐ近くの「Rita. (リタ)」にお邪魔しました。この街には珍しく(?)、ナポリピッツァを中心としたイタリア料理を提供するお店です。店名は利他主義の利他でしょうか。私にピッタリのコンセプトです。
店内はカウンター席が少しにテーブル席が数卓で、トータルでは20席強といったところでしょうか。

稲垣由生シェフは本場のナポリで経験を積み、現地の「Pizzafest」という大会で凄い賞を得たそう。なるほど料理は素晴らしく作業のテンポも良いのですが、ホールがちょっとグダグダですね。開店待ちシャッターの最前管理も機能しておらず、サービスがボトルネックになるという、なかなか珍しいピッツェリアです。
ビールやグラスワインは千円を余裕で切り、やはり山手線の外側の飲食店は価格設定が妥当です。というか都心5区の飲食店の値付けが異常なだけかもしれません。
ランチはアラカルトで注文するゲストが多いようですが、我々はコースでお願いしました。まずは前菜盛り合わせ。見目麗しく食べる前から美味しいことが確定。とりわけピザ生地(?)にレバーパテをのっけたやつがバリ旨い。これだけでワインが1杯空いてしまいます。
カルパッチョはスズキ、ヒラメ、イワシ。いずれも上質な味わいなのですが、中でも脂がのった濃厚な味わいのイワシいいですね。魚の種類によって味付けを変えているのも食事にリズムが生まれて楽しい。
ヤングコーンを皮ごと薪窯で豪快に焼き上げました。蒸し焼き状態になることでコーン本来のみずみずしい甘みがギュッと凝縮されており、また、、香ばしく焼けたヒゲの部分も乙な味。削りたてのチーズと薄くスライスした生ハムも余熱でとろりとした口当たりに変化し、コーンの野生味ある甘みを一層引き立てます。
カツオも薪窯で一気に表面を焼き上げることで、通常のタタキよりも一層力強く、特有の燻製のような香ばしさをまとわせています。添えられた薬味やソースがカツオの後味を爽やかに整えているのも見逃せないポイントです。
ピッツァは3種のフレーバーが1枚に統合されています。マルゲリータやビスマルクは王道の美味しさで、色んな種類のチーズの複雑なコクと強めの塩気にハチミツの濃密な甘さが加わるやつがお気に入り。次回はコラ単品で注文してみよう。
パスタはリングイネで、3種の貝から溢れ出す濃厚な出汁と、白身魚のふっくらとした身の旨味を余すことなく閉じ込めています。まるでブイヤベースをパスタに昇華させているようで、海の幸を丸ごと食べている満足感。
焼き物は牛肉と骨付きのラム。牛肉は表面をカリッと焼き固めており、赤身本来の力強い旨味と肉汁が凝縮されています。ラムはミルキーな香りが食欲を刺激し、骨の周りの一番美味しい部分が最高だ。赤ワインを注文だ。
デザートもクラシックかつ濃厚なものが盛り合わせで登場し、すっかりお腹いっぱいです。いずれも素材の良さを活かしており、重すぎず、けれど確かな満足感を与えてくれる仕上がりです。
以上のコースが7千円強で、そこそこ飲んでお会計はひとりあたり1万円弱。ピッツァというよりはしっかりとしたイタリア料理をしっかり食べたという食後感で、それでいてこの支払金額はリーズナブル。もちろんピザだけサクっと食べて帰るゲストも多く、使い勝手は無限大。蒲田でいちばんと名高いイタリア料理店なので、必ず予約をしてから訪れましょう。

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