超高級タイ料理店「美会(ビア)」のセカンドライン「BIANCHI(ビアんち)」が「BIANCHI mini me(ビアんちミニミー)」と看板を掛け替えランチタイム営業を再開。六本木ヒルズの向かい、六本木通りから路地を少し北側に入ったところに位置するスタイリッシュなビルの2階に入居しています。
店内は思いのほか広く、カウンターが十数席にテーブルも沢山あって、トータルでは40席ほどでしょうか。パークハイアット東京の日本料理店「梢」で8年間腕を磨いたシェフが和食のニュアンスを響かせながらモダンなタイ料理に取り組んでいるようです。
私はタイ風焼きそばの「パッタイ」を注文。1,600円で無料の麺増しをお願いし、追加の500円でパクチーサラダも付けてもらいました。
パクチーサラダが良いですねえ。他の野菜でかさ増しをせずパクチー100%でドカンと盛るのが潔い。パクチーの美味しさは当然として、ちょいピリ辛な調味も食欲を刺激する美味しさ。ビールが飲みたくなってきます。このパッタイも凄いですねえ。値段がバリ高いのはその通りなのですが、それ以上に具材がゴージャスで味そのものも素晴らしい。もちもちの米粉麺に加え、通常のプリプリな海老だけでなく、サクラエビの芳醇な香ばしさが重なり、海鮮の旨味が何倍にも膨らみます。
また、隠し味に忍ばせているのは秋田の伝統食「いぶりがっこ」でしょうか。噛むたびに広がるスモーキーな燻製の薫りと、ポリポリとした小気味よい食感が、甘みと酸味の輪郭をグッと引き締める見事なアクセントになっています。添えられたレモンを絞って爽やかな酸味を加えたり、砕いたピーナッツの香ばしさや唐辛子のピリッとした辛みを混ぜ合わせることで、最後の一口まで複層的な味のグラデーションを楽しむことができました。
スープは鶏の出汁かなあ。クリアな風貌ながらジンワリとした旨味とコクがあり、和食のお吸い物にも通ずるような繊細さも感じられます。次回はこちらと合わせて「カオマンガイ」を注文しようと心に決めた瞬間です。
デザートも付きます。ネットリとしたプリンのような代物で、本体とソースに分かれており、底からすくってまったり濃厚な味わいです。
私は一般的な日本人に比べると頻繁にタイに出入りしているほうなので、パッタイが1,600円というのはアメリカでラーメンが3千円みたいな感覚があるのですが、なるほど価格に見合ったハイレベルなパッタイでした。他のランチメニューも気になるところだし、夜に飲みに来るのも楽しそう。また、いずれは「美会(ビア)」にもお邪魔したいところです。
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六本木は難しい街です。おっと思えるリーズナブルな店から、高くてギラギラしてるだけのハリボテのようなお店も多い。私が好きなお店は下記の通りです。
- ビストロ マ・キュイジーヌ (BISTRO Ma Cuisine) ←六本木でビストロと言えば当店で決まり。
- 洋食ビストロTOYAMA(とおやま) ←全てにおいて誠実さが感じられる食体験。
- ブーケ・ド・フランス (Bouquet de France) ←がっしりと真正直で骨太なフランス料理。
- ル ブルギニオン ←質実剛健これが本物のフランス料理。
- エディション コウジシモムラ ←スペシャリテの牡蠣は必食。
- クッチーナ アッラ バーバ(Cucina alla Baba) ←老眼鏡が必要なほどメニューが豊富。
- ウルフギャング・ステーキハウス ←ランチのハンバーガーが絶品。
- 52(ゴニ) ←六本木深夜メシの決定版。
- ラ スフォリーナ ←六本木のきちんと美味しいイタリアンでこの費用対効果は素晴らしい。
- Reglisse (レグリス) ←謎のコスパの良さ。洋食推しなのも面白い。
- ラ ブリアンツァ ←全体を通して気前が良い。
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。








