貝出汁をベースにした個性派ラーメンで名を馳せた「ヌードルズキッチン ガナーズ(noodles kitchen GUNNERS)」が百名店に選出。店主はラーメン愛好家の間で伝説的な支持を得ていた「海坂屋(うなさかや)」の出身で、魚介系ラーメンの急先鋒と言えるでしょう。武蔵小杉駅または新丸子駅から歩いて5分ほどです。
席数は6-7席のみの小さなお店。現金しか使えず、紙エプロンは30円で、注意書きの貼り紙が多いのがちょっとアレです。ちなみに店名「GUNNERS」はイングランド・プレミアリーグのアーセナルFCの愛称(砲撃手)に由来するそうです。
名物の「ボンゴレロッソ」。貝出汁にトマトやチーズ、バジルを合わせたパスタのようなラーメンです。ベースとなるのは溢れんばかりの貝出汁で、そこに完熟トマトの爽やかな酸味とニンニクの香ばしさが加わります。
「特製トッピング」でお願いすると、豚チャーシューに味玉、板海苔・岩海苔が追加されます。目玉は庄内豚の厚切りチャーシューであり、ズッシリと質量が感じられ、ステーキを食べているかのようなボリューム感があります。
麺は基本的には中細のストレート麺。加水率はやや低めで、パツンとした歯切れの良い食感と、しなやかな喉越しが共存しています。濃厚なスープの中でも伸びにくく、最後までコシが続くよう計算されています。
コチラも人気の「貝だし白湯 汐」。濃厚な鶏白湯と、繊細な貝出汁が手を取り合った、シルキーで気品溢れる一杯です。ポタージュのようにクリーミーなスープは、鶏のまろやかなコクが土台となり、その上を貝のシャープな塩気と旨味が鮮烈に駆け抜けます。にぼチャーシュー丼。しっとりと仕上げられたチャーシューが贅沢に乗せられ、そこに煮干しのエッセンスを凝縮したタレがとろりと絡みます。肉の脂が持つ甘みと、煮干し特有のビターで力強いパンチが合わさることで、白米が止まらなくなる禁断の味わいが完成します。ラーメンのお供という枠を超えた、主役級の存在感を放つサイドメニューです。
美味しかった。いずれのラーメンも創作的でありながらきちんと美味しく、これはもはやラーメンという枠組みを超えた高度な麺料理と言えるかもしれません。巷の雑なイタリアンでペペロンチーノが千円を超えることを考えれば大変お値打ち。フレーバーも色々あって、何度も通いたくなるお店です。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。







