浜焼き能登風土/千里浜(石川)

日本で唯一、車やバイクでビーチを走ることができる公道「千里浜なぎさドライブウェイ」。何でもこのあたりの砂粒は肌理が細かく、海水を吸って舗装道路のように固くなるため、普通の砂浜のように沈まないからだそうです。
さてその「千里浜なぎさドライブウェイ」の北端にある「能登千里浜レストハウス」。2021年にリニューアルを果たし、レストランはもちろんお洒落なカフェにウッドデッキ、さらには2階にコワーキングスペースまで設けるなど時代の波に乗っています。
レストハウス内のキラーコンテンツは「浜焼き能登風土」。「千里浜なぎさドライブウェイ」沿いには海の家風の飲食店が沢山あり、そのいずれもが浜焼き(海鮮バーベキュー)を提供しているのですが、当店はその浜焼きを空調の効いた清潔な環境で楽しもうというコンセプトです。
注文形式もハイテクで、タブレット形式の券売機で注文し、料理が出揃えばカウンターへセルフで取りに行くという「クリスプ サラダ ワークス(CRISP SALAD WORKS)」も顔負けのシステマティック・レストランです。
旬ですし、産地ですしということで奮発して生の岩ガキを注文。1つ1,500円です。観光地のレストハウスとしては勇気のある価格設定ですが、普通に、いやかなり旨い。海鮮系の居酒屋で食べることを考えれば割安かもしれません。
お魚のフライ。奥はアジで手前は何だろう。これはまあ、スーパーの総菜レベルの味わいです。
浜焼き5点盛り。この日のラインナップはイカ・サザエ・赤エビ・ホタテ・フグ。
焼きに入ります。セルフで焼くため火元は安定した火力のガスコンロ。それでもどのタイミングで引き揚げるべきかわからず、正直あまり美味しくありませんでしたが、それは多分に私の調理技術に因るものでしょう。
〆のお食事はノドグロの釜めし。取ってつけたようなノドグロではありますが、なんやかんやで結構旨い。それがノドグロ。
岩ガキとノドグロが高価なため、支払金額はひとりあたり4千円。海辺のドライブインとしては大変高価ですが、まあ、空調の効いた清潔な環境で海鮮バーベキューができることを考えればこんなものかもしれません。美食の追求というよりはイベントとしてどうぞ。

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「大人絶景旅」と銘打ってはいますが、石川の名所をテンポ良くまとめています。グルメ情報も多くモデルルートの提案もあり、広告だらけのガイドブックとは一線を画す品質の高さです。