アナザー8(ANOTHER8)/目黒

「イケてるビアバーが目黒にあるらしい」という噂を聞きつけました。権之助坂を下ってブルーボトルコーヒーを左折。「セラフェ(Cellar Fête)」の向かいに位置します。京都「BEFORE9」の姉妹店です。
「く、クリエイティブ感はんぱねぇ。ちょっと僕、キンチョールしてきました」とは連れの談。もともとは普通の住宅のガレージだったそうですが、何ともシャレオッティな空間に変幻しています。
ドリンクは国内外のマイクロブルワリーから仕入れているクラフトビールが主力。なのですが、SMALLサイズ(260ml)が700円、MEDIUMサイズ(330ml)が850円、LARGEサイズ(500ml)が1,200円と、かなり強気の価格設定です。キャッシュオンデリバリー方式で税サ席料などが全て込みなのが救いか。
入り口入ってすぐ左にはDJブースが。昨今のiPhoneを並べて繋げるだけのブースとは一線を画し、アナログレコードとヴィンテージスピーカーがタイアップした古き良き温かみのある音響仕様です。ただし音量が結構デカいので静かには飲めません。
「あ、ひとりで飲みに来てる女も結構いる。ヤレそうですね。ってかみんなナンパしてますね。スーツ着てネクタイなんかしてるの、俺だけっすね、死んだほうがいいっすかね」居心地悪そうに尻を浮かせる連れ。この日の私はスティーブ・ジョブズ的ファッションであったため、ギリ溶け込むことに成功していたはず。
空間はカッコよく、予約は不要。スタンディングからカウンター、長テーブル、ソファと席のバリエーションも豊富であり、2次会などには使い勝手抜群でしょう。ただ、ゲストに何か事件、特にエチエチなことがあるかもしれないという期待感が満ちており、その種の空気が苦手な人にとってはちょっとアレかもしれません。ビヤバーというよりはラウンジやクラブに近い。淋しさを紛らわすためにどうぞ。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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