JALビジネスクラス/成田→ダラス

リニューアルオープンしたファーストクラスラウンジを堪能したのち、ゆったりと搭乗口へと向かいます。2019年10月から優先搭乗を会員名ではなくグループ番号で呼ぶようになり(グループ1は「ファーストクラス利用者」「ダイヤモンド」「JGCプレミア」「ワンワールドエメラルド」)、大変わかりやすくなりました。
ダラス線はファーストクラスの設定がないため、ビジネスクラスが実質上の最上位クラスです。
私のシート。新幹線の普通席とグリーン席のちょうど中間ぐらいの座席幅です。 縦方向は窓3つ分とファーストクラスと似たような長さです。
アメニティはパリの「MAISON KITSUNÉ」。と思いきや、キツネなのはポーチだけで、中身はリップを除いてプレミアムエコノミーで配っているものと大差ありません。
妻と隣り合わせの座席を指定したのですが、スタッガード配列であるためシートが数十センチづつズレているのが面白い。見知らぬ客がいる場合はパーティションを上げて過ごすのですが、今回は常時下げっぱなしで開放的に過ごすことができました。
画面は遥か彼方にあるため、操作そのものは手元のタブレット(?)で行います。
また、座席の角度を細かく調整するためのボタンがあるのですが、そこまでの微調整は必要なのかと問い詰めたくなるほどのボタンの多さでした。
座るが早いか、担当のCAよりウェルカムシャンパーニュが供されます。泡モノは気圧の関係で上空で飲むとイマイチな場合が多いので、味を楽しむラストチャンス。
安定飛行に入るとすぐに食事が始まります。アミューズは「くらげ胡麻酢和え」に「鱈のブランダード フラン」なのですが、いずれも給食以下の味わいであり、はっきりいって不味かった。前者は「くろぎ」の黒木純シェフ、後者は「レフェルヴェソンス」の生江シェフの監修だそうですが、君たち本気で監修してるのかね金儲けが目的ではないのかね。
オードブルも成城石井の惣菜のほうがレベルは上です。私の価値観として料理人は自分の目の届く範囲で仕事をするべきと考えているため、監修やチェーン化のようなチャリンチャリンビジネスに手を染めるシェフとは距離を置くことにしようと決意。そういった連中は芸術家や職人ではなく商売人である。そういえばハレクラニ沖縄の「シルー (SHIROUX)」も酷かった。君たちはこういうことをやりたくて料理人になったのか。
メインは「和牛サーロインのロティ」を選択。これは空の上で食べる肉としては悔しいが旨かった。しかしこれは監修の力というよりも素材の勝利である。
ここからはアラカルトで追加注文。JALオリジナルのチキンカレーに三元豚のカツサンド。JALのラウンジのカレーは牛肉主体の濃厚な欧風カレーですが、機上のカレーはトマトやスパイスが主体と芸風がまるで違います。カツサンドは肉が厚くムシャムシャと食べごたえ抜群。グルナッシュのロゼともよく合う。本日一番のお皿でした。
デザートは「クッキーシュービターチョコレートクリーム」。中身のクリームは悪くないものの、生地の水分が完全に飛んでおり口の中がパッサパサになります。ギャレー近くにある自由に食べて良いJPHのマカロンのほうが断然美味しかった。
ダラスに着くのは朝なので、眠くなくとも無理やり寝ます。CAにお願いするとエアウィーブを用いたベッドを作ってくれました。ファーストに比べると幅は狭いですが、私は寝相が素晴らしくツタンカーメンのように眠るのでビジネスの広さで充分。快適そのものです。
4〜5時間はしっかりと眠ることができました。朝食(?)にはミシュラン1ツ星ラーメン「Japanese Soba Noodles蔦」をチョイス。気圧の関係上、麺の調理には仕方のない部分もありますが、スープはサラりと上品な味わいで美味。カツサンドの次に美味しい食事でした。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。