亀かめそば/若狭(那覇市)

1997年に「亀浜製麺所」とタッグを組んで屋台から始まった「亀かめそば」。「亀浜製麺所」は県内の多くの飲食店から絶大な信頼を寄せられる製麺所であり、その「亀浜麺」の良さを最大限に引き出すために設計された沖縄そば屋が当店です。ちなみに近くの「本家 亀そば」は名前と場所(若狭)が似ていますが全く別のチェーン店なのでご注意を。
店内には数多くの著名人のサイン色紙が壁一面に飾られており、とりわけムッシュ島田紳助のものが目を惹きます。座席数は多く50近くはあるでしょうか。おひとりさまでもグループ客でも皆いらっしゃいの姿勢です。
入口の券売機で食券を買い、できあいの「いなり」と「じゅーしーおにぎり」を受け取ってから着席です。セルフで水などを用意していると、あっという間に着丼。恐るべき提供スピードです。
私は「軟骨フーチバーそば」の「大」を注文。980円です。トップを飾る軟骨ソーキは一般的なトロトロに煮込まれたものとは一線を画し、コリコリとした力強い食感が特長的。焼鳥のヤゲンナンコツを彷彿とさせるような、軟骨特有の小気味よい歯応えがしっかりと残されています。

スープは鰹節の豊かな香りが前面に出つつ、豚の旨みが土台を支える濁りのない澄み切った味わい。そこにフーチバーが加わり特有のほろ苦さが脂の甘みを引き締め、爽快な後味へと変化させます。ちなみに昔はフーチバーが入れ放題だったそうですが、現在は1カゴ50円を要するようになりました。それでも50円です。
麺はもちろん「亀浜製麺所」謹製。一般的な沖縄そばの麺よりも少し細めでパツンと弾けるような独特の歯切れの良さが印象的。ストレート形状でありながら、麺の表面に適度なざらつきがあるため、スープと程よく絡めとります。「大」と「中」で30円しか値段が変わらなかったので自動的に「大」にしましたが、やはり量が多かった。
じゅーしーおにぎり。具材には細かく刻まれた豚肉、ひじき、人参などが使われ、それぞれの素材から出る出汁がお米の芯まで浸透しています。近くのガテン系のニイチャンたちが「ウマイ!」「ここのはウマイ!」と繰り返していたので、地元の方から見てもレベルが高いのでしょう。
「いなり」は沖縄風の仕立ててであり、見た目は色が薄くシンプルな味覚。マイルドな酸味と甘味が感じられ常に軽やか。個人的にはアッサリし過ぎかなあという印象を抱いたので、どちらを食べるか迷った入門者は「じゅーしーおにぎり」をお勧めします。
美味しかった。ムッシュ島田紳助に見初められ、日清食品によるカップ麺化もなされただけあって、素朴ながら底力を感じさせる美味しさでした。公共交通機関で向かうには難しい立地なので、車でのアクセスを手に入れる際に是非どうぞ。

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