名古屋駅から歩いて7-8分にあり、市場内の東側の入口すぐに位置します。営業時間は朝6時から14時であり、市場繁忙期(午前6時から9時頃)においては物流の動線を確保するため、座席はわずか3席程度の立ち食いカウンターに限定されます。市場が落ち着いた後はテーブルとイスが並べられますが、空調の効いた屋内ではなく外部の気温を直接受けることになり、夏場と冬場はまあまあ過酷なので覚悟して訪れましょう。
ラーメンは1種のみでトッピングの有無のみの選択という潔い構成。私は900円の「ラーメン」に200円の「全部乗せ」に加え、無料のモヤシ増量をお願いしました。
チャーシューは薄切りで、脂身の甘みと赤身の旨味がスープの熱でとろけ、モヤシを巻いて食べる楽しみ方を提供してくれます。モヤシは細目でシャキシャキとした食感が印象的。味玉もきちんと半熟で美味しい。
スープは醤油色が強くやや濁っており、動物系の風味も感じられます。見た目ほど味は濃くなく、角のとれた丸みのある塩味と軽やかさが心地よい。シンプルながらも最後の一滴まで飽きさせない絶妙なバランス感覚です。
麺は名古屋の製麺業界を牽引する「林製麺」謹製。加水率を抑えた低加水の細ストレート麺であり、プツリと歯切れる小気味よい食感が心地よく、噛みしめるたびに小麦本来の素朴な香りが鼻を抜けていきます。時間が経過するにつれてスープを吸い、しなやかさを増していく過程もまた一興。
卓上の辛味噌を用いて味変しても良いでしょう。唐辛子のストレートな辛味だけでなく、味噌由来の塩気と旨味がスープの輪郭をよりはっきりとさせ、一気にパンチのある刺激と深いコクがプラスされます。
以上を食べて1,100円。名古屋のど真ん中で山盛りのラーメンを食べてこの支払金額はリーズナブル。市場で朝からラーメンという体験も面白く、記憶に残るラーメンです。市場の物流に合わせた営業形態や、気温をダイレクトに感じる環境など、攻略すべきハードルはいくつかありますが、それら全てが隠し味となって一杯の満足度をさらに引き上げてくれるでしょう。
関連記事
仕事の都合で年間名古屋に200泊していたことがあり、その間は常に外食でした。中でも印象的なお店をまとめました。
- 名古屋うなぎランキング2017 ←1ヶ月集中して昼夜うなぎを食べまくった成果。
- ル マルタン ペシュール(LE MARTIN PECHEUR)/吹上 ←常連になりたくなるお店。
- a.ligne(アリーニュ)/新栄町 ←名古屋いや日本においてもトップクラスに好きなフランス料理。
- l'adour (ラドゥール)/池下 ←コース料理1万円未満の部においては日本屈指の実力店。
- ル・タン・ペルデュ(Le Temps Perdu)/伏見 ←名古屋・ベスト・費用対効果賞。
- レミニセンス(Reminiscence) ←フロリレージュ的な食後感。構成要素が非常に多く食べ手に経験を求める味覚。
- 壺中天/新栄町 ←王道フレンチ名店中の名店。
- 鈴波本店 膳処 (すずなみほんてん ぜんどころ)/栄 ←高級ホテルの和朝食より全然美味しい。
- ラ・グランターブル ドゥ キタムラ(La Grande Table de KITAMURA)/高岳 ←赤字ではないかと心配になるほどの費用対効果。
- ル ピニョン(LE PIGNON)/大曽根 ←この支払金額はリーズナブルを通り越して奇跡です。
- うめもと/高岳 ←ちょっとした神現場。
- うな富士/鶴舞 ←噂に違わず凄いお店。






