八丁堀駅または宝町駅から徒いて4-5分の場所にあるカレー専門店「ロダン(RODIN)」。食べログの百名店の常連で、以前は「カレー堂」として営業していましたが、2011年頃に現在の店名へと改名したようです。平成通り沿いの古い喫茶店のような郷愁を誘う外観が目印です。
普段着な内装で、テーブル席を主軸にカウンター席が少し。2階にも席があるようです。店主はカレー屋のオヤジであると同時に現役の古美術商でもあるそうで、店名も彫刻家オーギュスト・ロダンに由来するのかもしれません。
一番人気の「ロースかつカレー」。なかなかしっかりとしたカツに燻製玉子や揚げジャガイモまで付いて1,200円というのは実に良心的。デミグラスソースを思わせる深く黒いソースが印象的で、ホテルで食べる欧風カレーのようにコクと深みがあります。なお、クリーム色のソースはカシューナッツから作られているそうです。
ロースカツは綺麗な黄金色に揚がっており、程よく厚みがあって食べ応え抜群。サクサクとした食感が心地よく、ロースカツ単体として非常にレベルが高いものです。
サラダを付けてもらいました。中々のボリュームがあり、カレーのオマケという雑な感じはみられません。
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こちらは「特製ビーフカレー」。単品で2千円と唐突に高価です。こちらは「満腹セット」でお願いしたので、カレーソースとライスが多めになり、燻製玉子と素揚げ芋が追加されます。バターやチーズ、ナッツなどの薬味(?)も付いて来る。
「唐突に高価」と記しましたが、なるほどこの牛肉の質および量であれば当然でしょう。上質な霜降り肉がトロトロに煮込まれており、洋食の肉料理として純粋に美味しい。一方で、このクオリティの牛肉を用いてカレーを食べる必要性はあるかと問われると微妙なラインであり、ある意味では酔狂な試みと言えるかもしれません。
なお、卓上に置かれた自家製の福神漬け(?)も実に手が込んでおり、様々な野菜やハーブを楽しむことができます。これが中々、いや、かなり旨くって、別皿で別料金を取っても良いほどの完成度でした。
美味しかった。お金をかけた「特製ビーフカレー」の美味しさはもちろんのこと、あの「ロースかつカレー」が1,200円で表現できるとは驚異的。気になるのは待ち時間ですが、何とネットから予約可能という神システムも存在し、欠点が見当たらないカレー専門店です。八丁堀あたりに来る機会があれば是非どうぞ。

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- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- BRICK(ブリック)/恵比寿 ←カレーという名を借りたレベルの高い牛肉料理。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
- SPICY CURRY 魯珈(ろか)/大久保 ←朝の7時から並ぶ必要のあるカレー。
- ゼロワンカレーA.o.D(ZERO ONE CURRY)/三田 ←必ず満足することができる。
- ホットスプーン(Hot Spoon)/五反田 ←カレーというより牛肉料理。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania)/目黒 ←これ以上の住宅街は無いというほどの住宅街にある名店。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- ホンカトリー CURRY & SPICE/御茶ノ水 ←カレーという枠組みを超えた唯一無二の料理。
- カレー&オリエンタルバル 桃の実/水道橋 ←マトンカレーが実に奥行きのある味わい。
- デリー(DELHI)/上野 ←総本山。セットメニューが異常にお得。
- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←豚骨の旨味がクセになるカレー。
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!