カジュアルジビエ酒場 イノシカブーム/前島(那覇)

とまりん近くの「カジュアルジビエ酒場 イノシカブーム」。沖縄では珍しくジビエ料理を専門に提供しており、特にイノシシや鹿肉を使った料理が好評を博しています。1階は「我部祖河食堂」という沖縄そば屋で、その脇の階段を上がった2階です。
店内は思いのほか広く30席近くありそう。テーブルやイスなどがレトロ調で、どこか昔の小学校のような趣きがあります。夜は焼肉居酒屋のような業態ですが、ランチタイムはジビエを用いたローストビーフ丼・カレー・うどんの3種に限定していました。
私は「ジビエ肉のスパイスカレー」を注文。950円です。沖縄でスパイスカレーと言えば「ゴカルナ(Gokarna)」のようにスパイススパイスしたものを想像しがちですが、当店のルーは欧風カレーのようなスタイルであり、その中に香辛料がジンワリと溶け込んでいます。これはこれでありよりのありです。
主題のジビエ。こちらはエゾジカのモモ肉であり、気前の良いカットです。臭みはなく、どこか厚切りの牛タンのようなニュアンスが感じられ、とても美味しい。
こちらはエゾジカとイノシシのバラ肉。豚肉のそれに比べるとサラりとした口当たりであり、カレールーの濃密な味わいに良く合います。
ジビエを用いたカレーということで企画モノのように聞こえるかもしれませんが、カレーそのものとして素直に美味しく、また、ジビエとしての食べ応えもあって良かったです。次回は夜に、お肉を中心に楽しみにお邪魔したいと思います。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。