アメリカンスタイルのステーキ文化を沖縄に根付かせ、観光客や地元住民に愛される存在へと成長した「ステーキハウス 88」。この日は那覇空港店にお邪魔しました。ちなみに読み方は「ハチハチ」「ハチジュウハチ」派が多く、「エイティーンエイト」と呼ぶ人は少ない。正式な呼称は沖縄七不思議のひとつです。
店内はアメリカンスタイルを基調としたカジュアルな内装。国際線エリアに近いため、外国人スタッフや海外からのゲストが多いことが特徴的。QRコードを使った注文システムを導入しているのですが、UI/UXはまあまあ悪いです。
ちなみに「ステーキハウス 88」は戦後間もない1955年、米軍統治下の沖縄で「CLUB 88」としてスタートし、「Aサイン(米国人や軍属が入店可能な飲食店の許可証)」を取得した数少ない店舗のひとつだったそうです。店名の由来は創業時の店舗所在地である「辻町88番地」に由来するとされています。
セットメニューに付随するサラダ。これはまあ、完全にオマケ味ですね。コンビニの一番安いサラダに比肩する味わいです。スープも沖縄のステーキハウス特有のモッタリ感であり、キャンベルのカンカンをお湯でのばしたような味覚です。
230グラムの「カットステーキ」は3千円弱だったかな。おそらくは端材であり、焼き方は指定できません。キレイに整った塊肉に比べると段違いに安いですが、味は悪くありません。
卓上には色んな調味料が用意されており、「88オリジナル和風にんにく醤油」が良いですね。定番のステーキソースやイタリアン風味なのは変に甘ったるく人工的な味わいで、私の口には合いませんでした。
炭水化物はライスかトーストを選択することができます。お米の質は中くらいですが、鉄板上でソースと共になんちゃってガーリックライスを作ってしまうに丁度良いパサつき感です。ダークホースは「グリルチキンステーキ」で、タレに漬け込んだチキンをオーブンでじっくりと焼き上げています。ニンニクの風味が香ばしく、身はしっとりと柔らかい。サラダ・スープ・ライス込みで1,300円というのはお値打ちです。沖縄はローストチキンが生活に溶け込んでいるので求められる水準が高いのかもしれません。
トーストはバター(?)たっぷりでジャンキーな味わい。やはり鉄板上の肉汁やステーキソースを吸いつけて食べるに向いています。
以上の2セットで4-5千円といったところ。空港という立地を考えれば悪くない価格設定です。高級な部位やロブスターなどの用意もありますが、空港で落ち着きなく食べるのであれば、安価なメニューでも充分に楽しむことができるでしょう。最後の沖縄メシに是非どうぞ。

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