鳳凰餃子(ほうおうぎょうざ)/安里(那覇)

那覇市安里、国際通りの端っこにある「鳳凰餃子(ほうおうぎょうざ)」。中国人シェフにより手作り餃子が人気の中国料理店であり、「アゲアゲめし」でも特集されました。
店内は公民館の多目的室のような佇まいであり、中華料理店らしからぬカラフルポップなイスが印象的。テレビでは教育テレビが放映されており、昭和の町の中華料理店にタイムスリップしたかのような気分です。
ランチのセットメニューはいずれも千円ほどであり、定番の中華料理がズラリと並びます。ライス大盛無料と、おふとりさまの味方です。
こだわりの手作り餃子。餡から皮に至るまで毎日丁寧に手作りされているというから驚きです。餡の主役となる豚肉には、沖縄県産のブランド豚である「山原豚(やんばるぶた)」を用いており、豚肉の旨みと野菜のシャキシャキとした食感のコントラストを楽しみます。
小籠包も皮から餡まで手作りで、皮は薄くモチモチとした口当たり。口に含むとたっぷりのスープが溢れ出たのち、山原豚の旨味が押し寄せます。
大海老チャーハン。玉ねぎとニンジンが主体のシンプルなチャーハンに、中々の大きさのエビが5粒も組み込まれています。調味は黒胡椒が支配的で、派手さは無くノスタルジックな味覚です。
牛肉ピーマン。まさに牛肉とピーマンの潔い料理ですが、牛肉からはスジなどが取り除かれ柔らかいタッチ。シャキシャキのお野菜と共に、ゴハンの進む味覚です。
定食にはスープにミニサラダ、モヤシのナムル(?みたいなの)も付随します。このスープがご機嫌で、玉子のコーンのスープとして大皿で出せば、これだけで千円以上は請求できそうなものでした。
ランチのセットメニューはいずれも千円前後、夜は食べ飲み放題で4千円と良心的な価格設定。最近の那覇はネオ中華的な店が増えて食傷気味でしたが、当店は古き良き日本の中華料理として心身に沁みわたる味わいです。

食べログ グルメブログランキング

関連ランキング:餃子 | 安里駅牧志駅おもろまち駅


関連記事
寒い季節は沖縄で暮らしているので、旅行やゴルフだけで沖縄に来る人よりかは一歩踏み込んでいるつもりです。沖縄の人ってネットに書き込みしないから、内地の人が知らない名店が結構多いです。
沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。