もつ焼き松井(もつやき まつい)/牧志(那覇)

沖縄では珍しいモツ焼きの専門店「もつ焼き松井(もつやき まつい)」。国際通りから一銀通りを下り、ややこしい交差点を右に入ったところのスタイリッシュな外観が目印。私の推しのタイ料理店「スパイスハーブホリデー(SPICE HERB HOLIDAY)」のすぐ近くです。
これがモツ焼き屋かと驚くほどキレイに整った店内。沖縄でこんなにスタイリッシュな串焼き屋は珍しく、また、モツ焼き屋という観点で見ても珍しい清潔感です。厨房に面したカウンターに7-8席あり、テーブル席も結構あって、おひとりさまから部ループ利用にも耐えうる仕様です。
瓶ビールは800円と、東京の飲み屋と変わらない価格設定。お通しは油揚げとお浸し的な何かであり、お出汁も効いて美味しいです。
数量限定の「豚たん刺し」。プリッとした食感と濃厚な旨味が魅力的で、脂からは仄かな甘味が感じられます。なるほど新鮮で上質な豚モツを扱っているようです。
サラダ的なメニューが無かったので「松井のピクルス」を注文ですが、これで600円はちょっとやりすぎでしょう。私は家でもたまに自作するぐらいピクルスが好きなので、絶対に許さない。
「もつ煮込み」は味噌仕立てで、ちょっとニンニクもきいているのかな。トロトロに溶けた脂身が心地よい。
串焼きに入ります。まずは「かしら」なのですが、ビニールが溶けたような香りと味がして、これはちょっと大丈夫かしらと警戒心が高まった瞬間です。ぜんぜん不味い。
ズッキーニ。野菜の雫がジューシーに仕上がっており、火傷注意のアッチッチなひと品です。
ガツ芯。コリコリとした独特の歯ごたえが特長的で、シンプルな調味で素材の甘みとほのかな脂のコクが引き立ちます。
ちれ。つまり豚の脾臓であり、柔らかくほんのりクリーミーな口当たり。白と黒と2色の部位(?)にコントラストが生まれます。
美味しいのですが、冷静に考えれば酒も串も東京の焼きとん屋と同等か高いくらいなので、ビール1本腹4分目でお会計。それでもひとりあたり5千円弱と中々の値段であり、しっかり飲み食いすれば1万円近くするのかと思うとなんだかなあ。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。