高知の一大観光スポット「ひろめ市場」。館内に集まる約60の飲食店や土産物店から好きな料理を持ち寄って味わう、巨大な屋台村スタイルの施設であり、この日は中でもトップクラスの人気を誇る「やいろ亭(やいろてい)」にお邪魔しました。食べログでは百名店に選出されています。
さて、屋台村スタイルなので座席を確保しましょう。館内は席取り合戦・椅子取りゲーム状態であり、席を探して館内を何周もさまよう席難民が常態化しています。微妙に意地悪な人も多く荷物で座席を埋め詰めようとせず緊迫した状況が続いています。食べ終わりそうな客の後ろで待機し、立ち上がりそうなタイミングで「いいですか?」と声をかけるのが定番ですが、私はニコニコと相席をお願いするスタイルで乗り切りました。愛嬌って大事。
面食いなオバチャンのおかげで、それほど待たずに私が注文する番となりました。目玉のカツオについては強気な価格設定なのですが、酒類については良心的な価格設定です。ちなみにどの店舗でもアルコールの販売が積極的なので、これだと酔客との席取りトラブルも時間の問題だろうなあ。
注文を済ませ、どのあたりに座っているかを告げ、席で待っていると、店のスタッフが料理を持ってきてくれます。演出として舟盛りで提供されるのですが、オモチャみたいな器なので高級感はありません。そういうプレイだと認識しておきましょう。
こちらは生のカツオで5切れ1,300円。ぶ厚いカットでモチモチとした食感が際立ち、タタキよりも印象に残りました。ただやはり割高感は否めません。スーパーで同予算の刺身を買って、自宅でゆっくり食べたほうが満足度は高いでしょう。
こちらは「ハランボ」。カツオの腹身(ハラミ)を指し、マグロでいう大トロに相当する部位です。脂が豊富で旨味が濃厚。東京では一般的ではない部位・料理なので、カツオのタタキよりも高知らしさが感じられます。
以上を食べ、ビールを飲んでお会計が5千円を超えました。味は悪くないですが、常に背後で「いつ食べ終わるのか」と席難民に監視されるのは圧迫感が半端なく、立って食べたり地べたに座り込んで食べたりする者も続出する状況は食事に適した環境とは言い難い。飲食店としてのUXは最悪で、それを踏まえると費用対効果は全く酷いものに感じました。「ひろめ市場」の運営が状況の改善に積極的でないように見えるのが一番腹立つ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。


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