
老舗の津軽ラーメン店「まるかいらーめん」。1956年創業で、津軽地方のあっさり系煮干し醤油ラーメンの源流のひとつとして知られています。 青森市民に子供の頃から愛される地元の人気店で、コロナ禍でもほぼ毎日昼時に行列ができるほどの人気っぷり。JR青森駅から歩いて10分ほどで、「青森県観光物産館アスパム」の近くです。

店内は広く50席近くあるでしょうか。1人客に対して4人がけテーブルを案内するなど大らかな運用です。メニューはラーメンの「大」か「中」しかなく、トッピングの個別追加などもありません。ゲストは入店直後に受付口で「大」または「中」のサイズを口頭で伝え、現金で前払い精算を行ってプラスチック製の食券札を受け取ります。ラーメンの配膳と交換で食券札を渡す運用です。
私は「醤油らーめん」の「中」を注文。きちんとチャーシューやメンマ、ネギなどもトッピングされており、これで700円とは凄まじい企業努力です。成田空港であれば1,600円近く請求されるかもしれない。スープはイワシの煮干しや焼干しをベースとした醤油味の清湯系。豚骨や鶏ガラなどの風味は感じられず、表面に浮く油分はごくわずかで、透き通った綺麗な色合いと、すっきりとした後味が大きな特長と言えるでしょう。塩味が強く、酸味やエグみがあることから好みが分かれるスープかもしれません。
麺は丸みのある中太ストレート麺。かんすいの風味を極力抑えた和風の趣があり、モチッとした弾力とツルッとした滑らかな喉越しが際立ちます。一般的なラーメンの麺というよりも、どこかうどんを思わせるような独特の素朴さと優しさがあり、「中」サイズであっても一般的なラーメンの大盛り相当のボリュームが感じられました。
ちなみに当店は津軽煮干しラーメンのアッサリ系たる「まるかい系」の代表格であり、濃厚系の「たかはし系」と対比されることも多いそう。過度に先鋭化せず、これまでもこれからも地元民に愛されるラーメン店。こういうお店こそ百名店に選ばれるべきだと私は思う。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。



