全色(フルカラー) 本店/安里(那覇市)

かつて栄町が有していた特有の歴史的建造物(旧旅館建築)を改装して開業した「全色(フルカラー) 」の本店。ゆいレール安里駅から徒歩2〜3分で、早い時間帯から深夜まで営業している何かと便利なお店です。
店内は壁に沿ったカウンター席とテーブル席がいくつか。栄町の飲み屋としては珍しく個室の用意もあります。ちなみに当店は2023年にリニューアルし、1階が「全色(フルカラー) 」、2階が系列の焼き鳥店「串六×九(くしろっく)」となりました。
生ビールは480円、中瓶は700円と周辺相場に準じた価格設定。泡盛はもちろんサワーやハイボール、ワインに日本酒と何でも用意されており、居酒屋の鏡とも言えるラインナップです。ちなみに20時までの入店であれば飲み放題プランで臨むことができます。
お通しは冷蔵庫からセルフで選ぶことができ、私は島豆腐の冷奴を選択。内地の一般的な絹ごしよりズッシリと重く、大豆の風味が濃い。
名物の「焼豚エッグ」。厚めに切った焼豚の上に半熟の目玉焼きをのせた、ハムエッグの飲み屋バージョンです。白ゴハンや食パンが欲しくなる美味しさです。
牛すじ煮込み。牛すじを長時間コトコト煮込み、コラーゲンが溶け出してとろっとした食感に仕上げています。甘辛い汁が置くまで染み込み、酒場情緒たっぷりの王道のアテです。
マグロアボカド。マグロの色は悪く、アボカドは硬く、やっちまったオブザデイ。ほんとは最初に出して欲しいひと品でしたが、まあ、栄町ですしおすし。
柔らか茹でタン。牛タンをじっくり茹でて箸で切れるほど柔らかく仕上げています。先の牛すじ煮込みとは一転してシンプルな調味であり、仄かな塩気と黒胡椒のアクセントがクールです。このひと品が550円とは栄町の奇跡と言えるでしょう。
〆に「グリーンカレーチャーハン」。チャーハンなの?カレーなの?しかもグリーンなの?と疑問符が山盛りの変わり種ですが、その実態はチャーハンであり、グリーンカレーの香りと辛みを上手くご飯に絡めています。パラッとした食感にグリーンカレーの南方系のコクと殻さが加わりアイデア賞なひと品です。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は4千円ほど。栄町らしさは残しつつも料理の幅が広く、いずれもきちんと美味しいという価値ある酒場。近くに系列の「焼・串 全色(市場店)」もあるようなので、次回はそちらを試してみたいと思います。

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