USHIGORO S(うしごろエス)/銀座

焼肉チェーンでは割と好きな「うしごろ」グループ。今回はその最高級ラインである「USHIGORO S(うしごろエス)」にやってきました。店名の「S」はSelect・Special・Stylish・Smart・Spiritの想いが詰まっているそうです。
エステサロンやスパのような受付で名前を告げ上着や荷物を預け、個室へと向かいます。そう、当店は全席が完全個室であり、お部屋それぞれにつき「焼き師」が専属するという面白いスタイル。全席完全個室ってのはアリだなあ。コロナ禍ってのもそうですが、最近の高級店は客を値踏みするような客が妙に多く、そういう連中に限って自慢話が演説のようにうるさいので。
生ビールは千円弱ですが、マスターズドリームなのでギリオッケー。同系列の「肉割烹 上(じょう)」の生ビールは悲しくなるほどの少なさだったので心配したのですが、やはり焼肉屋で極小グラスというのは認められないのでしょう。
はじまりのはじまりは牛コンソメスープ。ピカピカに輝く液面にテラっと引っ掛かりを感じる独特のエキス感。旨い。冷蔵庫に常備したいレベルである。
白海老と赤身とウニの手巻き。同系列の「肉割烹 上(じょう)」の海鮮丼と麺被りですが、旨いものは旨い。外さない鉄板メニューです。
このおひたしは謎。不味くはありませんが美味しくも無く、意図がわからず盲腸みたいな存在でした。
焼肉に入ります。まずはタンにイチボ(だっけ?)にハラミ。タンが美味しいですねえ。厚切りのものを完璧と言えるタイミングでお出しして下さり、サクっとした外皮の食感が堪りません。
チョレギサラダは普通のチョレギサラダです。
牛ヒレカツ。こちらも客の食べるペースに合わせて誠意をもって調理されたものであり、ベストな食べ心地です。トリュフ塩にもよく合う。
タレの焼肉。手前からミスジにザブトンにサーロイン。
ザブトンは卵黄と共にすき焼き風に。肉1枚に対して卵黄ひとつという贅沢仕様。卵というものは他の食材に比べると値段と質が上手く比例している気がします。
〆はスダチ冷麺。グニグニした食感の麺が後を引く美味しさ。正直まだまだ食べれましたが、腹八分目でのフィニッシュです。
デザートはレモンシャーベットなのですが、思いのほか空気をたっぷりと含んでおりメレンゲのような舌ざわりで美味。ある意味もっとも記憶に残ったひと皿でした。

ランチのコースにビールとワインを1杯づつ飲んで、お会計はひとりあたり1.3万円。銀座で、個室で、高級な肉で、ということを考えれば妥当な価格設定でしょう。でも夜に普通のテンションで飲み食いしたらすぐに3~4万円に達しそうで、友達同士て自腹で行くって雰囲気じゃないかも。お金持ちのオッサンのオゴリで行くと良いでしょう。他人の金で食べる焼肉ほど旨いものはない。

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そうそう、肉と言えばこの本に焼肉担当として私のコメントが載っています。私はコンテンポラリーフレンチやイノベーティブあたりが得意分野のつもりだったのですが、まあ、自分の評価よりも他人の評価が全てです。お時間のある方はご覧になってみて下さい。