ピパーチキッチン/旭橋(那覇)

旭橋駅から徒歩10分ほどの距離にある「ピパーチキッチン」。カキ氷の人気店「千日(せんにち)」フレンチの隠れ名店「cafe h(カフェ アッシュ)」などのあたりです。空港から車で来れば10~15分ほどであり、提携の駐車場もあるので車のアクセスも良し。
石垣島出身の夫婦が営む家庭的な洋風定食屋であり、店内はあたたかみのあるDIY感。カウンター席がいくつかにテーブルが7~8卓で30席近くあるのですが、ランチタイムは行列ができるほどの人気店です。子供用の椅子なども用意されており、家族旅行でも使い易いでしょう。
ランチプレートにドリンクとデザートのセットで1,600円。しかもドリンクは「自家製コーラ」や「ゴーヤハニーラッシー」など魅力的なラインナップに加え、アルコールも同料金で選択可能という太っ腹。脊髄反射でグラスビールをお願いしたのですが、これが嬉しくなるほどの大容量。銀座「小十(こじゅう)」のグラスビールの3倍ぐらいの量がありました。
私のランチプレートは「県産豚の厚切りステーキ」。120グラムほどはありそうな、しっかりとした量。豚肉そのものの味も良く、ピパーチとショウガを多用したソースもエスニックな雰囲気を醸し出しています。ちなみにピパーチとは宮古島や八重山地方で昔から愛されてきた、スパイシーなシナモンのような島コショウです。
メインも旨いですが付け合わせも旨い。フレッシュなサラダに加え、ガッシリとした豆腐や煮付け、ピクルスなど、底力のある素材がたっぷりと組み込まれています。
こちらはエノキのスープ。エノキって存在感がなくあまり味を意識することのない素材ですが、エノキからこんなにどっしりとしたエキスが出るんだと気づきを与えてくれるスープでした。
ブラウンライスは大盛り無料・おかわり100円という気前の良さです。デフォルトでもしっかりとした量であり、ばっちりお腹いっぱいです。
連れは「ピパチーズハンバーグ」を注文。オーダーが入ってからペタペタと肉を練り始めるスタイルであり、作り立ての美味しさが楽しめます。ひと口いただきましたが、滑らかな舌ざわりにオリエンタルなピパーチの香りが良く合い、適度なチーズのコクと脂質がピッタリでした。
デザートは2種類をふたりでシェア。こちらは「大人のティラミス」。南大東島のラム酒「コルコル」を用いたものなのですが、ラム酒うんぬん以前にティラミスとしてとても美味。チーズを気前よく用いコッテリと乳脂肪を楽しむことができ、私がこれまで食べたティラミスベスト20に入るほどの美味しさです。
こちらは「黒糖バナナケーキ」。熟して妖艶な香りを放つバナナがトロっとセクシー。なのですが、先のティラミスがあまりに美味しかったので、相対的に不利な立場に置かれたような気がします。
先にも述べた通り、かなりしっかりとしたプレートランチにビールを付け、〆に絶品ツイーツを食べて1,600円です。これは那覇ランチ業界におけるアノマリーに他ならない。ちなみにランチプレート単品だと780円とこれまた爆安。旅行者はもちろん地元の方にもオススメしたいお店です。こういうお店が食べログ3.37(2021年2月)なのだから沖縄は面白い。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。