シンポジウム(SYMPOSIUM)/富山駅

富山駅から徒歩で10分強に位置する「シンポジウム(SYMPOSIUM)」。ゴエミヨやミシュランにも掲載された実力派のイタリアンレストラン。
店内はテーブルがふたつにカウンター席がずらり。トータルでは20席ほどでしょうか。センスの良い雰囲気づくりであり、ひとりで訪れても楽しめそうです。

シェフはトスカーナ、マルケ、サルデーニャなど様々な地域で、しかもかなり長い期間をイタリアで過ごしており、ゴ・エ・ミヨ(Gault et Millau)の日本版にも掲載された実力派。
アルコールは泡のグラスが1,100円~と低めの価格設定。我々はお料理に合わせてのペアリングをお願いし、それぞれ悪くない取り合わせでしたが、いかんせん量が少なくマイルドに渇望しました。ある意味ではボトルで注文したほうが精神衛生上良いかもしれません。
最初にフレッシュなチーズにフェンネル、白エビ、カラスミの組み合わせ。濃いミルクを感じさせる乳製品のコクにフェンネルのサクっとした食感、白エビの甘味にカラスミの旨味とバランスの取れた組み合わせです。
続いてサワラ。皮目をバリっと焼き上げ香ばしい味わい。地元の山菜もたっぷり用いられており、土地を感じさせるひと皿です。
イタリアから飛んできたホワイトアスパラガス。王道な調理であり、アスパラのエキスと生ハムの塩気が甘じょっぱく美味しい。
パスタはフキノトウを用いたジェノベーゼ風。フキノトウとホタルイカの苦みが手と手を取り合って大人の味わい。
パンは印象に残らず。ソースがベッタリした料理が少ないため、素朴なパンだとそれ単品で記憶には刻み付けられませんでした。
メインは地元のブランド豚。ポーションがしっかりしてて食べ応えがあります。付け合わせの野菜の味が濃く私好み。
デザートはピスタチオのセミフレッドを選択。ピスタチオの濃度は控えめで思いのほか軽やかで、もっと量を食べれたかなあ。
食後のお茶に小菓子。選択肢が多く、私はシェイクしたイタリア風アイスコーヒーを注文。スタバを高級にした味わいであり、心地よいフィニッシュでした。

お会計はひとりあたり1.3万円。東京で同じ食事をすることを考えればリーズナブル。今回はランチの短いコースをお願いしたのでやや物足りなく感じましたが、次回は夜の特大モードで、ワインもたっぷり頂きたいと思います。

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