くんなとぅ/南城市(沖縄)

南城市は奥武島(おうじま)の対岸にある名物そば店「くんなとぅ」。オーナーが営む養殖場のもずくそのものをたっぷり用いた「もずくそば」が大人気。
コロナ禍においてはテラス席のみの営業。とは言え屋根はきちんとあって、雨も直射日光も防げるので全く問題ありません。席数は数えるのが嫌になるぐらいたっぷりあり、座席がボトルネックとなることはまずないでしょう。
一番人気の「もずくソーキそば」を注文。小と大があって、小を注文したのですが、「小は半分サイズで、普通のサイズは大よ」と店員から指導が入り、あわてて大に変更。それでも800円かそこらです。現金社会の沖縄には珍しく、ペイペイで支払えるのが便利。
「もずくソーキそば」。なのですが、成人のゲンコツほどのサイズのソーキがドカンドカンとダブルでトッピングされており、その主張に圧倒されます。淡い色合いなのですがしっかりと下味がついており、「もずくそば」以前にソーキのクオリティで既に満足してしまいました。
本題の「もずくそば」は沖縄で最太とも思える平ぶっとさであり、その中にもずくが練り込まれているためボクボクとした独特の食感。もずくそのものの味というよりは噛み応えに変化を与えたという印象です。
お代わり自由の生もずくも付随します。このもずくは店内の冷蔵庫から何度でも好きなだけ持って行ってよく、もずくのフリーフローです。そばにそのままぶち込むもよし、「酢もずく(後述)」の酢をリサイクルしても良し。
そばを注文すると「酢もずく」と「もずくゼリー」も付帯します。前者は期待通りの味ですが、後者は意外にもフルーティで、新手のスイーツとしてもやっていけそうなポテンシャルを感じました。
14時までに入店するとサービスで「もずくジューシー」も付いてきます。こうなってくると定食メニューとの差分は天ぷらの有無ぐらいであり、初回は単品注文で充分な気がしてきました。「もずくジューシー」は米の粒がタイトに感じられる炊き上がりであり、ニンニク(?)のような香り高さも感じられ、濃い味で私好み。
ステーキ肉のようなソーキがふたつに「もずくそば」に「もずくジューシー」までついて800円かそこらというのは大変お値打ち。価格だけでなく、味そのものも私好みであり、独特の愛すべきコンセプトもバッチグー。南城市でそばを食べるなら検討に加えたい名店です。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。