沖縄ぜんざい いいやんべぇ/南城市(沖縄)

南城市は国道331号線沿い「手登根(てどこん)」という名のバス停すぐ近くにある沖縄ぜんざい専門店「いいやんべぇ」。地元の主婦が住宅の車庫をリノベしてオープンし人気が赤丸急上昇。夏の間は常に行列が生じています。
ベースの「ぜんざい」は300円。こちらに様々なフレーバーがトッピングされていきますが、いずれにせよワンコインで収まる価格設定。ちなみに一般的に「ぜんざい」とは小豆を煮たホットなおしるこのようなものを意味することが多いですが、沖縄では煮た豆にかき氷を盛り付けたものをそう呼びます。
「ミルクぜんざい」は350円。おや、沖縄の「ぜんざい」は金時豆の煮汁をシロップがわりにしたシャバシャバとした口当たりが主流ですが、当店はあんこの部分の粘度が高く、厚みと説得力が感じられます。金時豆は4時間もかけてじっくり炊かれたものであり、艶やかな外観にしっかりとした噛み応え。本部「新垣ぜんざい屋」のそれにベクトルは近いかもしれません。
こちらは「きなこミルクぜんざい」。先の「ミルクぜんざい」にきな粉をたっぷりかけるのですが、香りを含めこれが良く合う。ちなみに氷の下にもあんこと白玉が詰まっており中々の重量なのですが、ズシンと重いのに不思議と食べ疲れない、そんなぜんざいです。
店名の由来は恐らく「いい塩梅」でしょう。店主と少しお話しましたが、「ウチはね、いい加減なの。寒いと閉めちゃう。不定休。でも、夏の間は働きっぱなしだから、それぐらい良いでしょ?」と屈託なく笑う。なるほど「いいやんべぇ」なぜんざい屋でした。

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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。