ビアンカ・フローラ論争に終止符が打たれることは無い。婚活市場に完成品は存在しないのだ。

「お、オマエ、いま、なんつったっっっっ!?」目を三角にし、掴みかからんばかりに詰問する男。東京アラートも明け、久しぶりに楽しく飲もうと集まったのに、のっけから喧嘩の気配が漂います。
「え、あ、いや、最初っからフローラを選んだよって。だって、天空の盾ほしいじゃん。実家金持ちだし、後々のこと考えたらフローラ一択っしょ」

「い、一択って、おまえアタマ大丈夫か?あの流れでビアンカを選ばないという選択は無いだろ!そもそもパッケージに載ってるのビアンカだから。フローラはあくまでオマケのサイドストーリーだから。電通調べでは99.998%がビアンカを選んでるから」
「えー、だって、ビアンカってちょっと重くない?ギャルっぽいけど実は処女、みたいな。母親は死んでて父親の介護をしながら山奥で暮らしてるとか結婚相手として無理でしょ」「条件から入る恋愛は上手くいかないですよ。気づいたら好きになっていた、それじゃだめなんですか?」
「フローラなんてどうみてもメンヘラでしょ。あんなお嬢様育ちが馬車で生活できるわけがない」「あ、ギャルと言えば、最近のリメイクではもっとギャルみたいな新キャラが登場していましたよ」どれどれ、と、第三の選択肢について検索する男たち。我々のゲーム歴はセガサターンで止まっているのだ。
「ないわー」「むりー」「論外」「ギャルっていうかめっちゃ強そうじゃんこの女」「ドラクエまで地雷系メイクかよ」「冷蔵庫の中にある調味料の賞味期限がぜんぶ平成っぽい」「E-Girlsにいそう」「そういやE-GirlsのAmiってちょっとビアンカに似てますね」「Amiはテラスハウスの建築家と結婚したからもういいんだよ」「AmiはどうでもE-Girls」
「でもさ、2度目のプレイでフローラを選ぶのはわかるけど、最初っからフローラを選ぶのはありえないでしょ。幼少期を過ごしたあの冒険は何だったんだよ」

「僕なんて!2回目のプレイでもビアンカ選びましたよ!もちろんフローラを試すつもりで2回目に取り組みましたけど、主人公に捨てられた後のビアンカの生活を考えれば絶対にフローラは選べない。何度やってもビアンカを選んでしまうんです」
「こういう奴が涼しい顔して多目的トイレとかでやるんだよな。ビアンカにも1万円渡して帰すんだよ」「ドラクエは円じゃなくてゴールドですよ」「10,000Gって大金じゃん。ゆうわくのけん買えるぞ」「まあ、結局どっち選んだってあいつらに活躍する場はなくて、馬車の肥やしになるだけだけどね」「あー、それミソジニー。フェミに通報してやろっと」
「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」の発売日は1992年9月27日。30年近く経った今でも、ビアンカ・フローラ論争に終止符が打たれることは無い。婚活市場に完成品は存在しないのだ。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。