渡部建が師と仰ぐグルメライターがプロデュースした「虎ノ門横丁」がいよいよ開業!

虎ノ門ヒルズの2棟目「虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー」が6月11日にオープン。同時期に開業した「虎ノ門ヒルズ駅」に直結。オリンピックを見越して勝どき・晴海エリアとを結ぶ「東京BRT」や空港リムジンバスのターミナルも整備されました。
3階には「虎ノ門横丁」と称するフードコートも開業。アンジャッシュ渡部建が師と仰ぐグルメライターのマッキー牧元がプロデュースしたそうです。
出店している飲食店のラインナップが凄い。死ぬほど予約が取れない「器楽亭(きらくてい)」や紹介制で有名な「エレゾハウス」、魚介系フレンチの名店「Ata(アタ)」、めちゃんこ並ぶ「勝本」に話題の煮干し系パスタ「sisi煮干啖(ししにぼたん)」と、外食好きであれば一度は耳にしたことのある店ばかり。各店でイートインしても良し、テイクアウトして共有スペースに持ち寄って皆で食べ比べするも良し。全体的な割高感は否めませんが、そのへんは家賃の一部と思って諦めましょう。また、かなり密な空間なのでマスクをお忘れなく。多目的トイレもありました。

下記に私が実際に訪れたお店をご紹介。

■HAND PICKING WINE
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13247623/
大越基裕ソムリエが監修するワインバー。1杯800円~、ボトルは4千円~と良心的な価格設定。「虎ノ門横丁のワインセラー」を名乗り、当店で購入したワインは虎ノ門横丁の各店舗に持込むことができるという魅力的なシステムです。
我々は食前酒にと泡を1杯にツマミを少々。お料理は外苑前「An Di」が手掛けているそうでアジア系の料理が多い。1皿千円以下と親しみやすいのですが、味は値段相応といったところ。


■TORANOMON BREWERY
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13247624/
「NIHONBASHI BREWERY」と台湾のブルワリー「SUNMAI(サンマイ)」とのコラボ店。
クラフトビールが1杯600円~と安いのですが、フラッグシップ(写真左)が妙に薄く軽やかなタイプでありイマイチ。氷が入っているビール(写真右)も結構推されており味見してみたのですが、私とはビールに対する考え方が根本的に異なる。また、クラフトビールはジョッキではなく手の込んだグラスで飲みたかった。


■酒食堂 虎ノ門蒸留所
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13245922/
虎ノ門横丁で最大規模を誇る店舗。東京の島焼酎と青梅の名水を原料とし店内で蒸留するジン「COMMON」がアドバルーンです。
そのジンの炭酸水割り(?)であるイチオシの「ジンハイ」を注文したのですが、その殆どが氷であり、この1杯が800円(880円だっけ?)というのは令和の地獄です。まさに家賃と人件費を飲んでいるという印象であり、このあと私は日本酒を注文しました。
黒胡椒ベースのよだれ鶏。きちんとしたよだれ鶏とはベクトルが異なり、鶏にタレかけたよねという味わいです。
注文した日本酒がいつまでたっても届かないので、レジの人に事情を説明しキャンセルして退店することに。「ご迷惑おかけしたのでお通し代はサービスさせた頂きます!」と平身低頭なのですが、そもそもお通しなんて出ていません。


■虎ノ門 PAIRON
https://tabelog.com/tokyo/A1308/A130802/13247568/
〆にしっかり食べようということで餃子が名物のお店へ。台湾にある居酒屋をイメージしているそうで、かなり密です。気になる方は通路に面した立ち飲み席か、テイクアウトで購入し店のすぐ前の共有スペースで食べると良いでしょう。
単品で飲み放題が注文できるという、よく飲む人には堪らない仕組みです。我々も普段であれば光の速さで「ビール党の味方」を注文するのですが、今夜は既に何杯も飲んでいるので泣く泣くアラカルトでお願いすることに。ちなみにボトルワインは3千円~と、全体的に酒が安いお店です。
お通しのキャベツ。鳥貴族の「キャベツ盛」を思わせるプレゼンテーションです。
餃子は結構美味しい。シナモンなのか不思議な風味が感じられ病みつきになる味覚です。モチモチとした皮も魅力的であり、一般的な餃子よりも生地に気合いを感じます。調理は焼・水・蒸の3パターンから選ぶことができ、様々な楽しみ方ができるでしょう。
肉ちまきはイマイチ。見たこともないようなミニチュアサイズであり、むしろよくこんな小さく作ったなと技術面を褒めたくなるポーションでした。
揚げ春巻きもタネは悪くないのですが、揚げ油が傷んでおり胸につかえるモヤモヤが残りました。
小籠包もあまり意思を感じない味わいです。私は環島(台湾一周旅行のこと)するほど台湾を愛してやまないので、小籠包には色々うるさいのだ。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。