台北オリンピックを夢見て

お盆の時期に1週間をかけて台湾一周旅行を楽しんできました。
台湾は日本人にとって、とても旅行のし易い国ですね。7日間も滞在したのに、不自由な思いをしたり、イラついたりすることが殆どありませんでした(フランスではほぼ毎日イラつく事件が発生する)。

台湾人は中国や香港の方々とはテンションが全く異なり、非常に物静かで品が良いのが印象的。大陸ほど俺が俺が感が少なく、人間に対して基本的に好意的に接する態度が心に残りました。
加えて私好みの女の子が沢山いるのもあげぽよでした。この色の白さは何だ。ご近所の沖縄の方々は肌が真っ黒なのに、より南方に位置する台湾の人々のほうが色が断然白いのはタケマシュラン人生7不思議のうちのひとつです。

ちなみに私が初めて知った台湾人はビビアン・スーなのですが、彼女はタイヤル族という台湾原住民の末裔であり、その村に行くと女性はみんなビビアン・スーみたいな顔だちだそうです。次回の台湾旅行先が決まった瞬間である。
さて、今回の旅行では行く先々の観光スポットがガラガラに空いているのが気になりました。中国政府が大陸から台湾への個人旅行を禁止したことも理由のひとつでしょう。「一つの中国」原則を認めない現政権へ圧力をかけるための北京側の施策だと言われています。

ここで中学校の歴史で習ったことをおさらいすると、台湾は国際連合に「国」として認められていません。もともと台湾(中華民国)は国連に加入していたのですが、冷戦下における微妙な軍事・政治バランスの中、多くの国が大陸の中国(中華人民共和国)を「正統な中国政府」として承認したため、自動的に台湾(中華民国)は正式な国家として扱えなくなってしまったのです。日本も日中国交正常化にあたって台湾を捨てました。そう、日本は世界でもトップクラスの反日国家を国として認め、世界でもトップクラスの親日国家を切り捨てたのです。
ここで少し地球を見てみましょう。そして今あなたは中国(中華人民共和国)の一番偉い人とします。どうです?日本と台湾、めっちゃ邪魔じゃないですか?国土の広さが殆ど同じアメリカ合衆国は太平洋にも大西洋にも自由に出ることができるというのに、
我が国は日本と台湾に邪魔されて太平洋が自由にならない。あの薄っぺらい線のような島々で海の権利を主張するとは何事だ!沖縄の点々チョーウザイ!
フィリピンは既に中国の手に落ち、南シナ海からのルートは確保されました。続いて悲願の太平洋半分ゲット(もう半分は米国)を達成するために、台湾と日本をどないかしたろうと考えるのは中国にとってごくごく自然なことだと思います。日本は尖閣諸島に関してちょいちょいジャブを受けており、また、2019年1月に習近平が「2049年までに台湾を併合、武力行使も辞さず」と宣言し世界は衝撃を受けましたが、彼らには彼らなりの正義があるのだ。

さてここで中国の太平洋進出を阻止するために日本が採るべき策は何か。いくつかある手段のひとつとして「利害の一致する台湾とガッチリ手を組む」が挙げられるのではないでしょうか。台湾と日本の国交は断絶して久しいですが、まあ、それはその時の事情があってそうしただけであって、もうそろそろ良いでしょう。

もちろん台湾と日本の国交が回復するとなると中国が超怒って双方に色んな攻撃を仕掛けてくることは間違いはありませんが、そのあたりを上手くまとめるウルトラCの奇策を考案し実行に移そうとする政治家ならびに政党を私は応援したい。社会保障や税金の問題なんて誰が取り扱ったって結果は同じ無理ゲーなんだから選挙で論点にするのはもうやめて、各種メディアはもっとこういう部分をクローズアップして国民全体を啓蒙して欲しいなあ。

日本の働きかけが契機となって台湾が世界に国家として認められ、台北オリンピックが開催されるに至るだなんて素敵じゃないですか。私はどうしても東京オリンピックに興味を持てず、会期中はイタリアへ疎開することを決めていますが、いつか台北オリンピックが開催された暁には、日本・台湾太平洋防衛ラインが完成した祝杯をあげに、台北に駆け付けたいと思います。


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台湾一周旅行「環島」目次
1年に何回もLCCで弾丸日帰り台湾旅行を敢行する美容ライターのB級グルメ本。1日で十数軒を連食する彼女の神経症的な食への執念が輝くガイドブック。高級グルメは台北ミシュランに任せ、カジュアルなお店の予習はコチラで万全!