ジ・アッタテラス クラブタワーズ(The Atta Terrace Club Towers)/恩納村(沖縄)

沖縄ではテラス系のホテルが割に好きなのですが、ゴルフリゾート色の強い「ジ・アッタテラス クラブタワーズ(The Atta Terrace Club Towers)」は後回しになっていました。今回もゴルフ目的というわけではありませんが、ひょんなことから泊まる機会を得たのでご紹介。
バレーパーキングで車を預け、ロビーでチェックインし、カートに乗ってタワー棟へ。タワーと言っても10階建てなので、景観を威圧するというほどではありません。
お部屋の広さはベランダを含めて50平米ぐらいでしょうか。古めかしさは感じるものの丁寧にメンテナンスされており、自然と落ち着く雰囲気です。
眺望が素晴らしい。当ホテルは丘の上に立っているためビーチは無いのですが、手を伸ばせばすぐそこの位置に海が広がっており、ビジュアルを重視するという意味では悪くない景色です。ちなみに車で少し行ったところにあるブセナテラスのビーチやプールは無料で使用可能です。
ソファやリクライニングチェアの居心地も良し。ライティングデスクがなくPC作業がし辛いのが玉に瑕。テレビや冷房に時代を感じます。
ウェルカムスイーツ(?)に「ちんすこうサンド」に「くんぺん」。「くんぺん」とは琉球王国時代から伝わる代表的な琉球菓子であり、ピーナッツを用いた餡(?)を生地で包んだ饅頭のようなもの。ピーナッツバター的な味覚でグッド。
バスタブの戸が開き、海まで見通せる仕様です。
シャワールームは別途用意。
お手洗いもセパレートタイプです。トイレ別って大事だよなあ。一緒だと互いにのんびりお風呂に入れないですもんね。
洗面ボウルはひとつですが、椅子も置かれ広々とした仕様。使いきれないほどの量のタオルが非日常を演出します。
アメニティはタラソテラピー系プロフェッショナル基礎化粧品の「タルゴ(TALGO)」。海藻など海由来の成分を用いた、その筋では人気のものらしいです。
ミネラルやネスプレッソ、ティーバッグのお茶などは無料。ジュースやアルコールなどは別途料金が必要です。
ホテルのご厚意でスパークリングワインを頂けました。テラスに出て青空をツマミにかけつけ1杯。ラグジュアリーリゾートの醍醐味である。
ラウンジでお茶を提供しているということでお邪魔してみると、ちょっとした小菓子にコーヒー・紅茶などが用意されていました。ゴルフリゾートに併設された小規模ホテルであるため子連れはおらず、客層が安定しています。
自慢のインフィニティプール。11月いっぱいは入ってOKとのことですが、つい先日の石垣でのダイビングが唇が紫系だったのでパス。高級ホテルのプールは目で楽しむものである。
「ガーデン」があるということだったので、Sugar Soul「Garden」を流しながら向かうことに。ちなみにSugar Soulというのは歌手の名前ではなくR&Bユニットのことであり、彼女の名前はaicoと言いますこれ豆な。
ゴルフ推しのホテルだけあって芝のメンテナンスが素晴らしい。さあみんなここに、愛の庭に、終わりのない闇を抜けて。
「東屋」といってちょっとした休憩場所(?)もあります。早朝にはここでマットを広げてヨガ教室が開かれるそうな。
17時~はカクテルタイム。当ホテルは「クラブタワーズ」であり、全室がクラブフロア扱いなのか、ゲストの全員に無料で酒とツマミがふるまわれます。
酒といっても泡はシャンパーニュ、ビールはクラフトビールとラグジュアリーホテルとしての矜持が感じられます。
ツマミはシャルキュトリにエスカベッシュ(魚の南蛮漬け)、オクラと鶏肉の和え物(?)と、凝っているのかいないのか不安定な品揃え。
チーズはAOCモノではないものの、成城石井で売っていそうな中の上といったおつまみチーズでした。スナイダーズは食べちゃいけないとはわかっていながらも思わず手が伸び、悔しいが旨い。
季節柄、ボージョレ・ヌーヴォーも用意されていました。味はさておき、イベントを大切にする姿勢は好きです。
カクテルタイムは19時にてお開き。テラス系ホテルの弱点はレストランであり、鉄板焼き洋食もあまり良い思い出がありません。当ホテルにおいても鉄板焼きはゴルフ側のクラブハウスに位置しており、外部のゴルフオヤジが多く見えたのでパス、洋食もドレスコードは求める割に「イタリアン・フレンチでございます」という謎のジャンルのレストランだったので食指が動かない。外に食べに出るのも面倒なので、この日の夕食は抜きにしました。
晩ごはん抜きだったので、翌朝は一番乗りで朝食会場へ。プールサイドの特等席をゲットできました。
メインディッシュを選んだ上、前菜などはビュッフェスタイルで頂きます。新鮮な野菜と果物にサーモン、ハム、パンなど一般的なホテルの朝食ラインナップ。
ゴーヤ絞り機(?)があり、フレッシュなゴーヤジュースを作ることができます。そのままではめちゃんこ苦いのですが、トロピカル系の甘いジュースで割ると癖になる美味しさ。
私はメインにガレットを注文。丁寧に作られた「La Crêperie de Josselin(ラ クレプリ ド ジョスラン)」といった風情であり、普通に美味しい。
妻はエッグベネディクト。接写しすぎてレンズにソースがついて、彼女のカメラが使い物にならなくなって腹筋崩壊。
ゲストは全て30代以上であり子連れはおらず、また、外国人客についてもマナーのしっかりした方ばかりで総じて品の良いリゾートでした。特に何をするでもないホテルですが、この上質な空間はのんびり過ごすに最適。個人的にツボなリゾートでした。


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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。

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