Maison de Fujii(メゾン ド フジイ)/松山(那覇)

久茂地から松山に移転した「Maison de Fujii(メゾン ド フジイ)」。本当にココであってるのか?と不安になる雑居ビルの2Fに入居します。「この店のコスパはマジでヤバいから」と那覇在住グルマンが胸を張るフレンチレストラン。
おおー!かっこいい!黒を基調としたハイセンスな内装であり、外苑前「フロリレージュ」を彷彿とさせます。お料理は5,000円ポッキリのおまかせコースのみであり、ワインペアリングが4,000円、ノンアルコールペアリングが3,000円です。
アミューズはワカサギのフリット。揚げたてでホクホク。心地よい苦みに食欲が刺激されます。さっぱりとした甘さの玉ねぎソースも美味しい。
イサキのタルタル的な料理。ウドとイサキをミルフィーユ状態に重ね合わせ、カラスミやイクラで塩気を添加します。じっとりとしたイサキの旨味が印象的。
スペシャリテの野菜のテリーヌ。新鮮で味の濃い県産の野菜が百花繚乱。たっぷり注がれたソースの酸味の思いきりが良く、暑い土地で食べるに最適な一皿です。
バゲットはシンプル。先の酸味をたっぷりつけてパクパクと食べ進めます。
旬のホタルイカを主軸として、イカスミのパスタやイカエキスのソース、イカの泡などイカ尽くしの1皿です。強烈な旨味に円みのある苦み。濃厚な黒いパスタにはついおかわりと宣言したくなります。
お魚は沖縄の高級魚ミーバイ。ハタ科の高級魚であり、ハマダイ(アカマチ)やシロクラベラ(マクブー)とともに沖縄三大高級魚として知られています。火入れにとても気を使っており、加熱による弾力を引き出しつつもネトりとした舌ざわりも保持。小バコならではのピントの合わせ方です。オリーブやトマトを多用したソースはアタックが強く、淡泊なミーバイに合わせて食べるに最適です。
メインは和牛のランプ肉。沖縄もコロナの影響で観光客が激減し食材の消費量が減り、生産者にも影響が出始めているそうな。だからといって5,000円のコースでこの大盤振る舞いは気前が良すぎです。
和牛の美味しさはもちろんのこと、神経質なほどに管理された火加減が良いですね。こういう調理は大規模店舗やホテルでは実現できない。付け合わせの緑のシャクっとした食感や、苦みを聞かせたフキノトウのソースも素晴らしい仕上がりまでした。
デザートかチーズかを選ぶことができるのですが、私はデザートを選択。フレッシュなイチゴに濃厚なミルク味。万人受けする美味しさです。
デザート2皿目はココナッツのムース(?)。エスプレッソのビターな香りにピスタチオオイルの風味が良い仕事をしています。
小菓子がすげえ。たったひとりの料理人でこの質この種類この量を出すとは信じがたい芸当です。焼きたてのフィナンシェが特に心に残りました。

お会計はひとり1万円。何かを誤解しているのではないかと心配になるほど優れた費用対効果です。4,000円のワインペアリングも割に気前よくジャブジャブ注ぎ足してくれ、もはや収入源が別な所にあって戯れとしてこのお店を営業しているのではないかと怪しんでしまうほど、お値段以上のフジイです。左党も下戸も関係なくオススメ。あきさみよー。


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1年で10回沖縄を訪れることもあります。1泊15万円の宿から民宿まで幅広く手がけています。
TACが世に出した一風変わった沖縄本。もはやガイドブックではなく参考書の域です。非常に情報量が多く、かつ、うまく整理されており読みやすい。大判ではないので持ち歩きやすいのも素晴らしいです。オールカラーの割に高くない。数多ある沖縄ガイドブックの中では突出した存在です。

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