Taxi Kitchen(タクシーキッチン)/メルボルン

メルボルン観光の拠点、フリンダースストリート駅からすぐにある「Taxi Kitchen(タクシーキッチン)」。1Fは人気のカジュアルなバーであり、2Fに位置する当店も同等かそれ以上に人気があります。必ず予約して訪れましょう。
コの字型の店内は壁全面がガラス張りであり、アップルストア顔負けの冷房効率を誇ります。かなりの大箱なのですがそれに比べて従業員は非常に少なく、飲み物の注文を取ることさえ一苦労です。
酒が安い。地元のタップのビールが10ドル強(この日のレートは1ドル74円)程度であり、東京の下手なクラフトビール屋の3〜4割は安い印象です。
パンは意外にイケました。フランスのパン・ド・カンパーニュ的な素朴な味わいでありちょっとした酸味も心憎い。バターに塗布されたシラッチャソルト(?)も後を引く味わいです。
料理が出るまでのスナックとして注文したカンガルー肉に50分を待たされました。何のためのスナックかと。カンガルーはカンガルーで牛肉と大差ない味わいであり、本当にカンガルー肉であったのかどうかは私の経験からは判断できかねます。
連れは前菜にグリーンサラダを注文。味は悪くはありませんが、オーダーしてから80分も要する料理とは思えないし、はっきり言って今回泊まっているホテルの朝食のほうがレベルは上に感じました。
私の前菜はヒラマサ。こちらではキングフィッシュと呼び、大根の酢漬けなどと共に頂くのですが、日本のスーパーで買う刺身にポン酢をぶっかけて食べるのと大差ありません。メルボルンでジャパニーズ・フュージョンのレストランを出すのはチョロいなと思った瞬間です。
私のメインはフィレ肉。素材はまずまずなのですが、調理を終えてからしばらく放置されていたのが明らかな温度であり、犠牲となった牛さんが気の毒に思えました。
他方、連れが注文したラムの肩肉はアツアツを通り越してアツゥイです。恐らくはコチラの調理が終わるよりも先んじて私の皿が完成してしまい、同時提供を心がけるがあまり、私の料理がベリーコールドになったのでしょう。料理人・ホールスタッフ・ゲスト・素材の全員が悲しい気持ちになった瞬間です。
ワインは地元のものが中心。ご近所のヤラバレーのピノが店で飲んで40ドル代というのはリーズナブル。一方で、フランス産など外国のものは値付けが異常に高かった。
提供速度に不満は残りつつもお会計はひとりあたり1万円強と悪くない着地です。サービスの感じは良いし味も値段の割にはまあまあ。立地や景色も良いので、ハナからそのつもりであれば割に楽しめるお店かもしれません。導火線の長い仲間同士でどうぞ。


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。

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