コジコメ(Cosi Com'e)/三軒茶屋

三軒茶屋駅から飲み屋街を抜けた祐天寺方面。徒歩だと15分ほどの住宅街に位置し、かなり遠いです。山小屋のようなエクステリアが印象的。
内装も木を多用した温かみのある雰囲気です。お手洗いにはウッドチップが置かれており木の香りが心地よい。店名はイタリア語で「そのまま」という意味。井村俊介シェフは十番「カーザ・ヴィニタリア」広尾「ボッテガ」を経て2019年に独立開業。
ボトルワインは5千円台~で、イタリアのナチュラルワインが多い。ワインリストは無く、ボトルの相談のたびにシェフが厨房からやって来てくれるのは嬉しいのですが、そのあいだ厨房での作業が全てストップし、結果、料理の提供が恐ろしく遅いお店となっています。シェフと同じレベルでワインを語れる方がひとりいれば当店のオペレーションは劇的に改善すると思うのだけれど。
レバーペーストのクロスティーニ(小さなトースト)。先頭打者スリーベースと言うべきか、このレバーのペーストは美味しいですねえ。凝縮感があって見た目以上に濃密な味わいであり、注文前は1皿800円は高いなあと思っていましたが、食べればその価値がハッキリとわかる味わいです。
他方、ういきょうとブラッドオレンジのサラダはイマイチ。切って混ぜて出しただけの皿であり、料理というよりも素材です。これが1,600円というのは割高だし、提供に1時間近くを要したのも意味不明。
フォカッチャはお願いするたびに軽く温めてくれます。シンプルながら表面がサクっとして美味。
ギアラと黒キャベツの煮込み。牛の胃袋の料理であり苦手な方も多いですが、当店のそれは絶品。素材から出た旨味が還流してバランス良く全ての素材に馴染んでいます。調味は結構強く、先のパンならびにワインと共に楽しむに最適。本日一番のお皿でした。ややもすると人生で食べたギアラ料理の中で一番かもしれません。
白魚とカラスミのパスタ。たっぷりのカラスミの下には麺と間違うほどの量の白魚。炭水化物というよりも酒のツマミと言うべき旨味の強さ。ワインが進む。
メインはホロホロ鳥バター。シンプルで美味しいのですが、あまりに素朴すぎるという意見もあり、これで2,900円という価格設定は高く感じました。
お腹に余裕があったのでパスタを追加注文。エゾ鹿のラグーはやはり肉の量が多く、先のパスタと同様に酒を飲ませる逸品です。ある意味ではメインディッシュの鶏よりも迫力を感じました。

ワインをひとり1本づつにグラスワインを1杯飲んで、お会計はひとりあたり1.4万円。うーん、ちょっとこれは高いなあ。料理は間違いなく美味しいのですが、立地やカジュアルな雰囲気、皿出しのテンポの悪さを考えれば数千円は高く感じました。今のところ独立開業のご祝儀相場が続き連日連夜満員御礼ではありますが、いずれラッシュが落ち着きオペレーションが改善すればまた印象が変わるかもしれません。3年後に来てみようっと。


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