裏虎(うらとら)/中目黒


恵比寿「虎の穴」のオーナーが主宰する紹介制の店「裏虎(うらとら)」。電話も場所も非公開です。
まずはニラ。オーナーのルーツは韓国であり、一子相伝の味噌がすこぶる旨い。
イワシは脂たっぷりのメタボ体質。醤油にちょこんと漬けるだけで脂がシュバっと広がります。
行者ニンニクはニンニクというよりも味の濃いネギという印象。こういったちょっとしたツマミがテンポ良く出てくるのは良いですね。
牡蠣グラタン。建前上はグラタンなのですが、牡蠣の味覚が支配的で美味。
ナスのあんかけ。このナスは美味しいですねえ。フレッシュでジューシーながらも滋味に溢れており、濃いめの調味の肉餡にピッタリです。
長芋(だっけ?)に生海苔を満載して頂きます。海苔の磯の風味が口腔内で爆発する。
ニラ、玉ネギ、ネギ、レンコン、シイタケ、ニンニクと、餃子が6皿出ます。それぞれ美味しいのですが、当店のようなラグジュアリーなお店であえて食べる必要はなかったかも。シイタケ嫌いの分のシイタケ餃子も引き受けたのでお腹が膨れました。
冒頭のイワシをツミレにしたもの。うほほ、旨い。脂が程よく抜け旨味が凝縮し、これまでの人生で食べたイワシのツミレとしてはトップクラスの味わいです。
おでんが出てきました。タコボールとはんぺんが美味しい。これまでの人生で食べたタコボールとはんぺんとしてはトップクラスの味わいです。
水餃子も鍋に放り込まれます。当店の主力はステーキと聞いていたのに、餃子ばっか食べてる(笑)。
骨せんべい。この日の飲み物はワインが中心だったのですが、日本酒が欲しくなる旨さです。
ホルモン(?)の煮込み。なるほど焼肉店に系譜を持つだけあってホルモンの質がすこぶる高い。脂はたっぷりなのですが、嫌なクセなどは一切ありません。
真打登場、Tボーンステーキです。表面はガリっと香ばしく内部はほぼ生という私好みの火入れです。たいへん美味しいのですが、序盤に調子に乗って食べ過ぎたためさすがに苦しい。
サラダも美味しいのですが、美味しく食べれる胃袋ではなくなってしまったのが残念。でも食べた。トマト美味しい。
アラビアータ。これはまあ、普通のアラビアータですね。満腹かどうかは関係なく中くらいの味わいです。
カレーは酸味が非常に強く、煮込む前のハヤシライスに近い味わい。
デザートはカキ氷とソフトクリーム。これは美味しいですねえ。なんでも富士山の水を用いた拘りのカキ氷だそうで、満腹の絶頂にありながらも一口もう一口としっかり食べ切ってしまいました。

その時の良い素材を用いて変幻自在に料理をたっぷり出すという何でも旨いもん屋。この他にも写真を載せていない料理がいくつかあり、こんなに満腹になったは久しぶり。元町梅林におけるラッシュを思い出しました。次回はもっと計画的に、ステーキに照準を合わせて胃袋に余白を残しながら食べ進めたいと思います。


食べログ グルメブログランキング

関連記事
焼肉ではなく、洋風の肉料理をまとめました。ステーキやローストビーフがテンコ盛り。赤ワイン片手にガブガブ楽しみましょう!
レストランでの火入れを家庭で再現することに主軸を置いた稀有な本。「焼く」「揚げる」「ゆでる」「蒸す」「煮込む」「混ぜる」「漬ける」など、基本的な調理ほど論理的に取り組む必要があることを得心しました。肉の基本。これを知ると知らないでは大きく姿勢が異なります。

関連ランキング:ステーキ | 中目黒駅代官山駅