食べることばかりが目的の和歌山


1.5年ぶりの和歌山。2018年のお正月に「にっぽん丸」の新春クルーズとして新宮に立ち寄った際は7時間しか滞在することができず、ご当地グルメを1ミリも堪能できなかったので、今回の和歌山旅行は食べることばかりが目的です。
奇しくもG20開催期間と重複し、警備の関係上、関空で車を借りることができないなどの手間はありましたが、全体としては良いレストランに巡り合えた旅でした。


■和歌山城/和歌山市
まずは和歌山市のランドマーク、和歌山城へ。徳川御三家の一つ紀州藩紀州徳川家の居城です。
歴史的意義などについては詳しく知らないのですが、観光地としては空いていて、無料で、和風の庭園も広がるなど、大変居心地の良い空間でした。大阪城とか姫路城は人が多すぎて無理。


■オテル・ド・ヨシノ/和歌山市
https://www.takemachelin.com/2019/07/hotel-de-yoshino.html
何かの雑誌でタテル・ヨシノが和歌山に出店したという記事を読み、加えて和歌山の食材を用いたフレンチと知り、何としてでもお邪魔したいと考えていました。しかしながら、これはガチヤバいクオリティの低さですね。家賃の安い和歌山で、食材が豊富で安価と言われている和歌山で、8千円というランチにしてはガチヤバい金額を払ってこの満足感はガチヤバイです。詳細は別記事にて


■高野山
https://www.takemachelin.com/2019/07/koyasan.html
讃岐生まれの弘法大師空海。本当は二十数年滞在しなけりゃいけない遣唐使を2~3年でさっさと切り上げ、日本に戻って密教をブレイクさせ真言宗の開祖となった宗教家。その彼がメッカとして指定した聖地がココ、高野山です。
この手の話には疎い私ですが、この地に戦国武将など歴代のスーパースターが数多く眠るのは興味深く、また、バブル期にステータスのひとつとして建てられまくった企業墓などを眺め歩くのも面白い。締めくくりには寺院に泊まって精進料理という珍しい体験もして参りました。詳細は別記事にて



■JA紀の里ファーマーズマーケット OINACITY/岩出
後述のイタリアンレストランの予約時間までの時間つぶしで訪れたJA関連のスーパー。これが大当たり。どの素材も実に旨そうで、安い。しこたま買い込んで宅急便で送ろうかとすら考えましたが、直近は外食が詰まっており消費できないだろうと残念。
その場で作るお惣菜も美味しそう。オバチャンたちが和気あいあいと楽しそうに働いており、こういう職場から創られるモノには間違いがありません。ちなみに近くに「JA紀の里 ファーマーズマーケット めっけもん広場」という、これまた良さそうな市場もあり、JAの底力を感じた瞬間でした。


ヴィラ・アイーダ(Villa AiDA)/岩出
和歌山の僻地にある一軒家イタリアン。1日1組の客しか受け付けず、ゲストの到着にあわせて自家菜園から収穫するという徹底ぶり。雰囲気も、味覚も、センスも、費用対効果も、何もかもが抜群。我が心のイタリアン第1位に出会えました。詳細は別記事にて


■白浜
関西有数の温泉リゾート、日本のワイキキ、白浜。パンダが山ほどいるアドベンチャーワールドやマリンアクティビティなど楽しいことが盛りだくさんの地域なのですが、残念ながら天気は最悪。白浜らしいことは何もできませんでした。また来よう。


南紀白浜マリオットホテル
https://www.takemachelin.com/2019/07/marriott21.html
高野山の宿坊とは対照的に、リゾート地白浜においては街いちばんの外資系ホテルに泊まります。もともとはラフォーレ系の宿泊施設だったのですが、最近マリオットに運営が変わった模様。スタッフの皆さんは方言は強いもののニコニコと親切であり、やはりきちんとしたホテルのオペレーションには見習うべきものがあります。詳細は別記事にて


長久酒場(ちょうきゅうさかば)/白浜
https://www.takemachelin.com/2019/07/tyokyu.html
白浜で最も有名な飲食店。観光客はもちろんのこと、地元の客もひっきりなしに訪れる人気店。お会計はひとりあたり4,500円と、東京の居酒屋に比べると非常に安く感じます。詳細は別記事にて


召膳 無苦庵(しぜん むくあん)/紀伊田辺
https://www.takemachelin.com/2019/07/mukuan.html
和歌山県下食べログ最高得点の当店。紀南の珍しい食材に徹底的に拘るその姿勢は職人を通り越してハンターです。この日はスッポンとウツボ。いずれも外観はグロいですが味は絶品。詳細は別記事にて


井出商店(いでしょうてん)/和歌山駅
https://www.takemachelin.com/2019/07/ide.html
この辺りのご当地ラーメン「和歌山ラーメン」の火付け役となった井出商店。1953年創業と半世紀以上、和歌山の胃袋を満たし続ける有名店。TVチャンピオン「日本一うまいラーメン決定戦」で無名ながらも全国の並み居る強豪店を押さえて優勝し、続いて新横浜ラーメン博物館に出店するなどで一気にスターダムにのしあがりました。詳細は別記事にて



りんくうプレミアム・アウトレット/泉佐野
フライトまでの時間調整に利用しました。腕まくりをしてショッピングに勤しむことはなく、海用のクロックスと雨の日用のビジネスシューズ、靴屋が作った名刺入れのみを購入。洋服はダメですね。バーゲンやアウトレットのディスプレイはどうしてこんなにも購買意欲を削ぐのでしょうか。


■ぼてぢゅう/関空
https://www.takemachelin.com/2019/07/marriott.html
久しぶりの関空、かつ、夕食時だったので、大阪らしい食べ物を食べようと1タミ3階「ぼてぢゅう」へ。入店して驚き、客も従業員も半分が外国人です。目に見える範囲の料理人は全て外国人であり、明らかに日本人離れした顔立ちのメンズが器用にお好み焼きを裏返す様はカルチャーショック。忙しいのかホールスタッフはてんてこまいであり、およそ客として歓迎されている空気は一切感じられませんでした。詳細は別記事にて


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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。