點心飲茶酒館 祥門(テンシンヤムチャシュカン ショウモン)/中目黒

2017年春のオープン以来、安定的な人気を誇る飲茶店。中目黒駅前の大通り沿いスタバ横と立地が良く、予約も受け付けるしウォークインも歓迎という使い勝手の良いお店。
750円のメガハイボールで乾杯。バケツと見紛うほどの特大サイズのジョッキであり、レモンなんて丸々1個分がぶち込まれています。「へいへーい、乾杯!」この日は独身の専業主婦と昼から飲み始め、18時前の時点で2次会です。
よだれ鶏。注文して秒で提供されるスピードメニュー。辛味というよりも胡麻ダレのマイルドさが主張する優しい味覚です。
揚げギンナン。節分かというほどの量であり、このポーションで450円というのは大変お得。人生で一番ギンナンを食べた夜です。4粒刺さって1本数百円の気取った焼鳥屋の価値について考えさせられました。

「ゆうべは人数合わせの合コンに付き合わされたんだけど」苦虫を噛み潰したような顔で言う。「やれ収入がどうの、仕事がどうのって話ばっかりで疲れちゃった」
小籠包とエビ餃子。いずれもヒネらないベーシックな味わいで美味。エビが大きくプリっとした食感なのが嬉しい。

その話kwskと私は続きを促す。「〇〇(超大企業)の海外駐在員らしいんだけどさ、一時帰国祝いも兼ねて、可愛い子集めて飲みたいってコンセプトだったみたい」うーん、この時点で私とは大きく価値観が異なる。一時帰国という限られた貴重な時間をどうして知らん女と過ごすのか。
羽付きの焼き餃子は油を吸ってかやや重たい。ニンニクの量も多く、好みが分かれる餃子かもしれません。

「今は手取りが〇〇万円で、年収だと〇〇万円みたいな話をずっとしてるわけ。そんなのどうでも飯田橋なんだけど、アレンジした女の子からは『仕事上、重要な先輩だから、手厚く』ってお触れが出ててさ」彼女は全盛期のエメリヤーエンコ・ヒョードルのような表情で溜息をつく。確かに収入を自慢する人の気持ちは全くわからない。「おれって背が高いだろ?高いだろ?」って自慢しているのと同義じゃないか。
カニ入りの小籠包は、プレーンな小籠包にほんのちょびっとカニがトッピングされているだけであり、追加料金ほどの価値は見いだせない。普通の小籠包で充分に美味しいです。

「しまいには参加者それぞれの出身大学とか聞き始めて偏差値トーク。『オレは大学時代はモテた』みたいなことまで言い始めるわけ」過去を振り返るのは死に際だけでいいじゃない。彼女はときどき重みのある言葉を呟く。
辛味のきいた水餃子は先の餃子と一転して肉肉しい。それでもやはりニンニクの量は物凄まじく、当店の餃子とはそういう芸風なのかもしれません。

まあまあ、彼はちょうど仕事が軌道に乗り始めて、エキサイティングで仕方ないんだよ。人生には仕事よりも大切なものがたくさんあるってことは、30歳そこそこの男子は気づけないものだよ。私は同性のよしみとして見えない彼をフォローする。「は?30歳そこそこ?何いってんの?その男、50歳だから
麻婆豆腐は程よい辛さで甘味も強く、マイルドな仕上がり。美味しいのですが期待していたほど量は多くなく、街の中華料理屋のランチなどに比べると費用対効果は悪く感じました。

「やだ………何…コレ……信じられない」彼女は真剣というより深刻な表情でスマホを確認する。「に、にせんえん…ゆうべは女の子、2千円でいいよってLINE来た…。あああ!見て見て!あたし今、すっごく鳥肌立ってる!」なるほど確かにブツブツである。ワサビでもおろせそうだ。
メガジョッキで1杯飲み、色々食べ手ひとりあたり3,000円。これは中々リーズナブルですね。ひとりカウンター席でサラっと食べて帰る客も多く、使い勝手の良いお店です。飲み放題プランなどもあるようなので、気の置けない仲間とカジュアルに楽しみましょう。


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それほど中華料理に詳しくありません。ある一定レベルを超えると味のレベルが頭打ちになって、差別化要因が高級食材ぐらいしか残らないような気がしているんです。そんな私が「おっ」と思った印象深いお店が下記の通り。
1,300円としてはものすごい情報量のムック。中国料理を系統ごとに分類し、たっぷりの写真をベースに詳しく解説。家庭向けのレシピも豊富で、理論と実戦がリーズナブルに得られる良本です。

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