ンムクジプットゥルー、ドゥルワカシー、カタハランブーを探す旅


平日にポッカリ3日間、完全フリーな時間ができたので、勢いで那覇に行くことに。これまでの沖縄で最もアドリブのきいた旅行です。

■クラスJ/日本航空
https://www.jal.co.jp/dom/service/j/
生まれて初めて「クラスJ」を利用しました。国内線普通席にプラス1,000円程度(便に拠り異なる)の追加で乗ることができる、ちょっと広めなシートです。「○○様本日は〜」とCAが挨拶に来てくれたのですが、これがクラスJに拠る効用か私のJALにおけるステータスに拠るものかは不明。
クラスJだからといってラウンジが使えるようになるでもなく、飲食物が豪華になるわけでもないので、国際線プレミアムエコノミー程度の扱いなのでしょう。隣の客と肘掛けの取り合いをすることは無くなるので、あまり気負わず、肘掛けを1本1,000円で買うぐらいつもりでいると良いかもしれません。


■タンドールバル カルダモン(Tandoor Bal Cardamom)/栄町
https://www.takemachelin.com/2019/06/tandoor-bal-cardamom.html
那覇在住の女の子が私との逢瀬に備えて美容院で身体を整えるのですが、その手入れが入念過ぎて少し遅れるとのこと。そんな時の強い味方が栄町。予約なしで数件ハシゴするのが前提の飲み屋街なので、行けばどこかは必ず入ることができ、ひとりで飲んでいても違和感が無いのです。ドリンク3杯にツマミが3品ついて1,000円というデフレ・スパイラル。詳細は別記事にて


■んっ/栄町
https://www.takemachelin.com/2019/06/n.html
那覇の沖縄料理屋は観光客向けのお店が多いですが、当店は地元客が多いのが特徴的。サービスに時間がかかったり、喫煙がOKだったりと気になる点はありますが、それらを我慢できるシチュエーションであれば利用する価値は大いにあります。詳細は別記事にて


■アルコリスタ(Alcolista)/栄町
https://www.takemachelin.com/2019/07/alcolista.html
栄町は餃子や焼鳥、煮込みなどの店が支配的であり欧米系は劣勢なのですが、当店はその中でもトップクラスの人気を誇ります。アルコリスタ(Alcolista)。イタリア語で「酔っぱらい」の意味です。詳細は別記事にて


■亀歩(kippo)/栄町
https://www.takemachelin.com/2019/07/kippo.html
栄町に新しくできたワインバー。グラスでワインを飲むのですが、何本かの候補をズラりとテーブルに並べ、それぞれの特徴を的確な語彙で端的に説明してくれます。これはきちんとしたソムリエに違いない。飲み物1杯づつだけでも嫌な顔はせず、気さくに接してくれるソムリエに乾杯。その使い勝手は大人のカフェといったところ。詳細は別記事にて


■ダイビング
馴染みのショップを通じて海へ。最近の天気予報というものは当たるもので、まさに嵐といった表現が適切な海況。それでもギリ船は出せるので、ほんの近場のマシな海域で2本だけ潜る。が、やっぱり全然面白くなかったです。やはりダイビングは穏やかな海で太陽に包まれて潜るべきだ。
することが特にないのでローカルの皆さんからの情報収集に励みます。「沖縄は人脈がモノを言うね。小さい島だから排他的な面があるのは否めない。個人経営のお店に行って、誰かの紹介があるか無いかでは対応はかなり違ってくる」

「ローカルの皆が集まる飲み屋は大体が知り合いで、観光客は肩身が狭いかも。一見さんお断りってわけじゃないんだけどね」

「いつもの店に行って見かけない顔があると、何処の誰かを探るんだよね。で、共通の知り合いがいるってことがわかると急に打ち解ける。こういう人間関係は商売にも重要で、例えば食材の仕入れとか、機械の修理とか、卸や業者をこういうルートで紹介してもらえることが多い。飲み屋に行けば、あらゆる問題が一気に解決する」

ということで、ガイドブックやネット上に情報の無い名店の情報をしこたま仕入れておきました。○○の紹介で、とい言って良い権利付きです。「あそこのンムクジプットゥルー は絶品」「ドゥルワカシー も捨てがたい」「カタハランブーもね」など、呪文のような料理名がポンポンと飛び出し、同じ国の食べ物とは思えない。今後数年かけて順々に巡っていこうっと。


■マルミヤ食堂/美栄橋
https://www.takemachelin.com/2019/06/marumiya.html
「このあたりで一番旨い食堂と言えば」ということで、泊港に隣接する船員会館近くにある「マルミヤ食堂」にお連れ頂きました。客層はタクシー運転手や作業着姿のガテン系が中心。テーブルが数卓に小上がりの座卓があります。まさに食堂といった雰囲気であり、恐ろしく愛想の無い店員がちょっとしたスパイスです。詳細は別記事にて


■乳輪脱毛
「ヒマしてんならウチ遊びにおいでよ」と、那覇で美容系のクリニックを経営する女医からお誘い。私はダイビング帰りであり、割にコキタナイ格好だったので彼女の評判を下げはしないかと心配し、近場のスイーツショップでいくつかの手土産を買うことで論点をズラす。これが世渡りである。
広く清潔なクリニックを院長自ら案内してくれ「点滴でもやってく?」とのお誘い。しかし私は身体に針を刺すという行為がとても苦手なので、代わりに抜く方を逆提案。「乳輪脱毛コース(全5回)」です。私は週4〜5回の水泳に加えてダイビングにもよく行き、人よりも裸になる機会が多いので、だらしないパイ毛の処理は大いなる課題だったのです。これであと4回は沖縄に来る理由ができた。


姚姚中華廣場(ヤオヤオ)/松山
https://www.takemachelin.com/2019/07/yaoyao.html
「ねえちょっとあんた、お店の人にきちんと言ってくれない?あたしモヤモヤしたまま帰りたくない」イノシシ並に勝ち気な彼女はときどき人を担ぐ。もちろん誠実を信条とする私にとって給仕長の対応は正義に悖るので望むところ。店の奥までスタスタと歩いて行き、ちょっと手の空いた時に我々のテーブルまでお越しいただけますか?と給仕長に呼び出しをかけます。詳細は別記事にて


■泊いゆまち/泊
その日水揚げされた新鮮な魚介類を販売する鮮魚店が集まる市場。食堂では朝丼と称し6〜11時限定で「茶漬け丼」が380円、「海鮮卵かけご飯(お椀付き)」が480円とミラクル。加えて「ひとり1品注文すれば、他店からの持ち込みOK」と気前が良い。朝から美女と山盛りの刺身で腹を満たす。私にとっての幸せとはこういうことである。 詳細は別記事にて

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。